5月6日〜7日荒島岳
コース
            勝原(かどはら)スキー場〜シャクナゲ平〜山頂〜シャクナゲ平〜勝原スキー

   今回はバスツアーで申し込んだ百名山登山だ。連休は最初に唐松尾から雲取まで歩き、最後の金曜日から土曜日にかけて夜行で計画していた。ところが週間天気予報で金曜日から土曜日にかけて西日本のほうからくずれるという予報。しかも唐松尾から雲取に行った時に帰り急いでいたために、帰ってから左足の薬指の爪の付け根が痛い。次の日はメーデーなので爪に軟膏と包帯を巻いて1時間弱歩いたが、帰ってからも何故か痛い。今回の荒島岳まであと3日しかないので行けるか不安になったが、風呂に入る時指を見ると、腫れは治まり何とか歩けそう。次の日風呂に入っていると旅行社から「まだ旅行代金が振り込まれていないんですが、参加されますか」と問い合わせ。3,4,5の3連休のうちに払い込めばいいかと思っていたが、振込用紙は郵便局用のもの。すっかり勘違いして、家内に参加しますと伝えてもらった。結局出発日の6日(金)朝一番振り込む。所が当日バスに乗ってみると添乗員が私以外にまだ振り込まれていない人がいるので集金しますとの話。
   さて、当日仕事を終え、自宅に戻った頃から雨が降り出した。しかも寒い。1500m付近ではまだ雪が残っていますからアイゼンだけは持ってきてくださいとの話で重いアイゼンをリュックに入れ自宅を出る。集合場所の新宿も冷たい雨が降る。やがてバスが来て乗り込むが現地の天気だけが気になる。今回は1人で2人がけのシートが使える企画なのでゆったりと座れ、寝られそうだ。9時に予定通り出発をして、東名高速から一路福井県を目指す。車内で荒島岳の地図(山の断面図)が配られたが、急勾配続きの道のようだ。なにしろ4,7kmしかないのに、約1270mも登るコースだ。平均でも25%以上の急勾配になる。
   翌日バスは予定通り3:30に荒島岳登山口の駐車場に着いたようだ。まだ暗い外をカーテンごしに見ると雨は降っている。4:00にバス車内の照明がつき、朝食後、準備をして5:00に出発しますとのこと。持ってきたパンを食べ、用事を済ませ、雨合羽をきる。
   準備体操を済ませて、5時に出発する。最初はスキー場のリフトに沿って登っていくが、リフトが終わると笹の間の登山道に入っていく。急な道なので、ツアーのようなゆっくりペースのほうがよさそうだ。やがて道の左右にイワウチワが咲いている。帰りに撮ろうと密集して咲いている所を覚えるようにしたが、あちこちに結構沢山咲いている。やがて道が少しずつ急になる頃、ようやく7:30に1204mの稜線のシャクナゲ平につく。この頃はすでに靴の中までぬれており、カメラを取り出して記念撮影する余裕すらなくなっていた。早く頂上に着きたい、さらには下に降りて靴を脱ぎ、着替えができるといいなと思い始めていた。10分ほど休憩して登り始める。少しくだってから登ると残雪が現れてきた。シャクナゲ平を過ぎると花はコイワカガミに加えてショウジョウバカマもあらわれた。

                     ショウジョウバカマ                            イワウチワ

道はますます急勾配になり、ついに階段状になる。階段も踏み幅より蹴上げの方が高いほどだ。残雪の道も結構きつく、しばしば列が立ち止まっていた。やがて緩やかになってきたと思ったら、8:45に頂上についた。

                                          荒 島 岳 山 頂 に て

   頂上はガスっており、展望はない。風も強く、順番に山頂の標識の前で記念撮影をするが、早く降りたいという気持ちでいっぱいだ。山頂は標識以外は荒島大権現の祠が1つあるだけだ。
   下りは女性が多いせいか思ったほど早く降りられず、登山口についたのは11:40になっていた。最も、途中で花の写真をとっていたために、しばしば最後尾になっていた。駐車場のトイレのホースの水で汚れた靴や雨具を洗っていたら、丁度バスが来て乗り込み、登山靴を脱ぎ、新聞紙を詰める。車中で食べたおにぎり弁当はすきっ腹には大変おいしかった。20分ほどバスに揺られて、「平成の湯」で温泉につかり、汗を流して着替えをし、さっぱりする。ビールを飲んでいい気持ちになったら、疲れも出ていつのまにか寝てしまっていた。九頭竜湖を過ぎ、東海北陸自動車道に入る頃はすっかり天気も回復して、雲ひとつない快晴になっていた。