11月18日(土)大滝根山  
コース 鬼石登山口(11:10)〜ブナ平(11:50〜12:10)〜山頂(12:45〜13:00)〜賽の河原(13:25〜13:35)〜大越登山口(14:00)

 今回は阿武隈山系最高峰である大滝根山にまたまたバスツアーで行った。バスツアーの会社はアルプスエンタープライズ、前回の越後駒と同じ。バスの座席こそ行きと帰りで交代はなかったが、歩く順番が3人づつ休憩地点で交代とうるさい。今回は、ツアーガイドが2名とも女性だった。
 目的地に着くまでバスで3:40かかり、帰りも同じくらいかかる。歩行時間は昼食時間を入れても3時間程度。東京からの日帰りの山としては北限という感じだ。
  バスは定刻を定刻10分遅れて7:10に出発。1名は集合場所を新宿と間違えたらしい。実は私も前日山の用意をするまで新宿と思いこんでいた。あぶない。高速道路は東京近くはやや込んでいたが、途中からはすいてきたので、かなりスピードを出していたようだ。常磐自動車道から磐越自動車道に進み、小野インターで降りる。小野富岡線から峠を抜けると、石灰岩の岩肌や加工工場が見えてくる。あぶくま洞や入水鍾乳洞がすぐそばにある。この頃から天気予報は晴れのはずなのに、空には黒い雲が広がってきた。
 バスはあぶくま洞と星の村天文台のそばを過ぎ、10:50ごろ鬼石登山口に着く。バスから下りて身支度をしていると、ほんのわずか、雪が降ってきた。近くの鬼石を見学するが、ここは昔、坂ノ上田村麻呂に追いつめられた鬼が自害したと伝われている大きな岩で囲まれた洞窟。入口しか見られず、照明もなく暗くて中もよく見えない。
 さて、登山口に戻って、準備体操をして、11:10に出発。最初は緩い登りが続くが途中からやや高度差を稼げるようになったかと思うと、また平な道が続き、五合目に11:50に到着し、展望は良くないが昼食。時間はわずか20分!飯ぐらいもっとゆっくり食わせろ!だからバスツアーって嫌い。ツアーリーダーはもっと良い所で昼食と言ったって、そもそも集合場所からバスでこれだけかかるのだから、どだい無理な話。
 昼食後12:10に出発。勾配は少しづつきつくなり、岩場が出てくるが、ものの10分で岩場も終わる。岩場の前後から笹に雪が残っているのが目に付く。さっき昼食を食べた五合目の地面が濡れていた理由が理解できた。岩場を越すと登山道にも雪が残っており、滑りやすくなる
 頂上付近は緩い勾配で、林を抜けると下が見え、遥か遠くに海も見える。電柱のそばを通り、金網の脇を抜け、峯神社に着くと神社の祠の前に山頂の標識がある。
山頂の祠
山頂の峯神社鳥居

一等三角点と自衛隊の基地施設(写真左隅は基地フェンス)

神社の裏に一等三角点があるが、そこは自衛隊基地の金網の中。さらに、梵天岩に進むが、登っても自衛隊の基地が見えるだけ。頂上付近は寒いので、見るべきところを回ると、下り始める。
 下りは神社からの道を左に巻いていくと、すぐ急なくだりになる。木をつかみながらの急な下り道は20分程度続き、御沢子育地蔵に出る。ここからは緩やかな道になり、賽の河原を経て、2:00に大越登山口に着く。ここには、今はもう利用者のいない大規模な宿泊施設や教会、みやげ物店兼食堂、釣堀がある。阿武隈高原中部観光連絡協議会のパンフレットには「大越温泉」という説明があるが、これもむなしい。
  ここで待っていたバスに乗り、「星の村ふれあい館」という温泉ではない、わかし湯にむかう。入浴後ビールを飲むと、前日寝つきがあまり良くなかったので、俄に眠くなる。3:30に出発後、途中でコンビニに寄り、男は酒類を女性は近くの店で新鮮な野菜類を求める。東京駅には7:20過ぎに着き、これでも昨年より、1時間も早く着いたとのこと。