7月3日(日) サオラ峠〜三条の湯

コース 親川バス停(9:20)〜丹波天平(10:45〜11:00)〜サオラ峠(11:25〜11:30)〜三条の湯(13:20〜14:00)〜お祭りバス停(16:05〜17:05)―自宅20:30

標高 親川バス停560m 丹波天平1343m サオラ峠1420m 三条の湯1100m お祭りバス停550m

 前日の土曜日は雨がちという天気予報であったが、朝から雲の切れ目から陽が射している。先月の11日から梅雨に入り、天気を見て出かけているが、天気予報が外れると、そぞろまた山に行きたくなる。日曜日の天気は曇りがちだが雨の確率は低いので山に行こうと決める。ただ展望は望めないので山頂を目的地にしないコースということで春の連休のとき行けなかったサオラ峠〜三条の湯のコースにする。
 奥多摩駅で8:30のバスに乗り、親川バス停で降り、登山口を探す。所が、入り口がわからない。降りたのは私一人だけなので、少しうろうろした挙句、上のほうで農作業をしている人に聞こえるよう大きな声で尋ねると、道を教えてくれた。標識も何もないので助かった。ジグザグの急勾配の道を登っていくとすぐ山道に入る。7月に入ったのでさすがに暑い。いつもの通りタオル4枚は持ってきたが、足りるのか不安に思うくらい早くも汗が噴出す。新陳代謝を促し、老廃物を出していると思うとやや気持ちも和らぐ。歩いていると、登山道ぞいに廃屋が多いのが目立つ。野生のリスと廃屋の中から狸らしき動物が飛び出してきた。道こそはっきりしているがあまり登山者はこないコースのようだ。1時間ほど登っていくと平らな道になり、白樺やブナの木が目立つようになる。さらに緩やかな登りを詰めていくと平らになった所に「丹波天平」の案内板がある。ここも先ほどのところと同じように白樺やブナの木が多く、広々としておりほっとする場所だ。

 丹波天平からは平らな道が続き、少し登ったところにサオラ峠がある。
ここには中山翁の祠が祭られてあった。江戸時代ここを切り開いた人の苦労がしのばれる。

サオラ峠をまっすぐ登っていけば4月の連休に訪れた飛龍山に辿り着くが、今日は右に折れ三条の湯を目指す。休んでいると5人連れの中高年グループが来たので、お先にと三条の湯を目指して出発する。サオラ峠を出発したのが11:30だったので三条の湯に着く前にどこか適当なところで昼食にしたかったが、ここからの道は山裾を巻く道で、幅も狭く木もうっそうと覆い被さっており、展望もない。しかしすれ違う人もいないので12時になったところで、適当な所で狭い道にビニールの敷物をひいて昼食にする。今日は立川駅で買ってきた弁当を食べる。値段も500円以下で数種類おいてあったし、味も決して悪くない。コンビニのは味はまあまあだが、添加物がたくさん入っているようで新鮮とはいえない。近くのスーパーの弁当も古くなりいたみかけてるような味がして、いただけない。昼食を終えると、やはり三条の湯に入りたいのでお茶を飲み落ちつき次第、15分程度で出発する。
 ここからは下りながら渓流を越し、過ぎるとまた登りの繰り返しで、3回ほど渓谷を超える。3回のうち、2回は堂々たる流量の渓谷だ。3回目を超え緩やかな登りを越えたと思ったら、建物が見えてきて、三条の湯についた。山の中にしては大きな建物で、道のところには3棟の平屋建て、その下には2棟ほどのやや小さな建物が見えた。

 早速小屋の管理人さんに声をかけ、入浴させてもらう。入浴料は500円だ。坂を5m程下ると小さな風呂場がある。1箇所しかないので札の返しで男性か女性が入浴しているかをわかるようにしている。小屋も含め今日は他に誰もいる様子はないので一人でのびのびと入る。

沸し湯とあるが硫黄の匂いはしているし、ぬるぬるとした感じは紛れもなく温泉だ。外に見える木はもみじが多いという説明。秋にくるとこれまた格別なようだ。国立公園内につき石鹸やシャンプーはご法度。それでも汗を流せたのですっきり。早くもビールだと心の中で騒いでいる。風呂上りのビールはやはり美味しかった!

小屋の前でビールを飲む(庇の所に雄鹿の頭部の骨)
 バスの発車時間までまだ時間は十分ある。2時に三条の湯を出てゆっくりと下る。2:30に林道に出て広い道をゆっくり歩く。あちこちで作業用車両を見かけ、中には日曜日だというのに作業している所もある。ご苦労様です。所々で小規模ながけ崩れがあり、がけ崩れ防止用のフェンスの柱を岩盤に打ちつけたり、端末の柱を斜めに引っ張りながら支えているところもある。
 ようやく林道歩きに飽きてきたところに車の音が聞こえ、バス通りに出る。お祭りバス停には1時間前の4時過ぎにつき、あんぱんをかじりコーラを飲み、持ってきた小説を読んでバスを待つ。バスが着て乗ったら、やけに汗臭い。後ろの方で山帰りの3人の中年がしきりに山の話題をネタに酒(ビール?)を飲んでいるせいだ。思わず窓をあけたら、今度は寒くなってきたので持ってきた上着を着る。奥多摩駅発6時5分の各駅で青梅で乗り換え、立川で南武線に乗り換え、自宅には8:30につく。

追伸
 山の地図のコース時間が変だ。親川から丹波天平まで2:50とあるが私ですら1:25でついたのだから1時間ほど間違っていると考えられる。
後日談
 2012年4月1日の奥多摩駅発車のバス発車時刻表の改正で、土日の8:30発のバスは8:35発となり、行き先も鴨沢西どまりとなった。そのため親川バス停まで行かなくなったので、この時間での山行きは終点鴨沢西から親川まで歩かなければならなくなった。距離約1.5km時間にして22〜3分か。不可能ではない。