12月16日(金)棚横手山・甲州高尾山
コース 勝沼ぶどう郷駅9:20〜10:50大滝不動尊11:00〜12:30棚横手山13:10〜甲州高尾山〜16:30勝沼ぶどう郷駅

 9月10日以来の約3ヶ月ぶりの一人山歩き。季節は夏から冬へ移り変わっている。今回は有給休暇を活用しての平日の山だ。自宅を6:35に出発して、ラッシュアワーの中(下り方面でも多くの人が乗車している)立川、高尾と乗換え、勝沼ぶどう郷駅に9:20に着く。正面には南アルプスの山々の雪景色が広がっている。

 駅からトンネルを抜けて、大滝不動尊への案内板にしたがって、舗装された道を登っていく。直進前宮200mと右側奥宮3.5kmの案内看板があったので、登山道は直進し、前宮経由なのだが(後で地図を良く見てわかった)、右へ奥宮への道が近道だと思いこみ進む。くねくねと舗装の道が続く。駅を出て1:20分ほどの10:50に奥宮に着く。奥宮の急階段を上ると、正面にすっかり凍りついた不動の滝が見えた。

 南向きの滝は太陽の光りがまともに当たり、時おり、氷が溶けて落下する。神殿等があるが、この時期は誰もいないようだ。右手に進む山道を登り、四つ角の交差点で左手方向の富士見台方面に向かって進む。ところがいくら歩いても、いっこうに富士見台につかない。それどころか地図と違い、沢沿いの道になってきた。おまけに雪の道なので登りにくいし、踏み跡も細くなってきた。コースタイム30分の倍の1時間かかってようやく見通しの良いところに出た。さらに右手に雪に足跡が続くので進んだところ、棚横手山より奥の宮宕山の標識があった。どうやら、多くの登山者も道を間違っていつのまにか、道ができていたようだ。ここからは陽が当たる明るい道なので歩きやすく、程なく棚横手山につく。


 一組の夫婦と思われる人がいた。こんにちわと挨拶すると、先ほど大滝不動尊へ行く道でタクシーに乗って追い越していった人だとわかった。道に迷って宮后山まで行ってしまった話をしたら、前回来たときに迷ったので、今回は先ほどの四つ角を富士見台経由でなく林道経由できたようだ
12:30になってしまったので、早速昼食にする。正面に富士山も見え気持ちが良い。久しぶりのラーメンも良い香りがして美味しい。昼食後、写真を撮ってもらい、1:10に出発する。下りは南西方向なので、太陽の光をまともに浴びることができ、温かい。登りの暗く、雪の寒い道とは大違いだ。甲州高尾山からは五条岩で有名な金峰山も望めた。

 甲州高尾山を過ぎると、林道を横断し、中央線のトンネルの上を通る時は、甲府の街を眺めながらの尾根道で、展望が良くて気持ちのいい道が続く。ややざれた道を下り、甲州街道沿いの大善寺には3:10に着く。下りで疲れた足の屈伸運動をして、明日に疲れを残さないようにする。
 さて、甲州と言えばぶどう酒、しかも本場の「勝沼ぶどう郷」だ。町営のぶどうの丘はあるが、帰りは坂が急だし、戻るのにまた時間がかかってしまう。県立ぶどうセンターがあるので寄ってみたが、試飲はできないとのこと。あきらめようかと思ったら、「シャトー勝沼」の看板があり、近づいて見ると「ワイン工場見学可」ののぼり旗があるし、バスが何台も止まっている。これは試飲ができると思い入ると、ワインの良い香りが漂っている。端から順番に試飲をして、一番美味しい赤の甘口を1本買う。買えば正々堂々と飲めると思い、さらに試飲をする。ほろ酔い加減で工場見学をし、夕暮れの山並みを見ながら、駅へ向かう。一人で山にきて、ほろ酔い加減で帰るのはもしかしたら始めてかもしれない。駅には4:30に着き、自宅には7:20に戻る。