12月4日四ツ又山・鹿岳(かながたけ)  
コース  大久保〜大天狗峠〜四ツ又山〜鹿岳〜鹿岳登山口

 今回もバスツアーになった。これで4回連続となった。あちこちに行ってみたいと思うと、一人では行程的に無理な山も、バスツアーだとしっかり日帰りのコースになっている。又、冬になって寒くなり、朝起きるのが苦手になっても、予約しているから行かなきゃと思うと朝確実に起きれるし、天候も安定してきたので雨の心配がいらなくなってきた。ところが、今回うっかりとして天候のチェックを忘れ、水曜日に帰宅して夕刊を見ると4日は雨の確率が高い。キャンセルしようと思って電話したがすでに営業は終わり、次の日からは30%のキャンセル料がかかる。約2000円も払うのはばからしいと思い、おもいきって行くことに腹を固める。そのうち雨の降り始める時間帯が夕方になってきたので、雨や雪に下山まであわないことを天に祈り、当日を迎える。
 新宿を7:20前に出発、今日は参加者の集合が早いようだ。天気は曇りだが、関越に入ると遠くに山が見えてくる。下仁田で下りる前に四ツ又も鹿岳も見えてきた。鹿岳のふたつの峰が空に突き出ており、目立つ。下仁田で下り一般道を走り、最後の休憩をしてから、登山口に向かう。バス通りを外れると、急に道が狭くなり、沿道の人は何でこんな道にバスが入ってくるのかという物珍しい目で見ている。やがて、登山口の大久保に9:45に着き、バスを降りて準備体操をする。参加者は18人なので総勢20人だ。リーダーの須藤さんは顔見知りだ。と言っても、向こうは私を覚えていないだろう。登山道はアスファルトの急な道が小さな砂防ダム手前から急に土の道になる。まだモミジの紅葉が所々残っており、いっそう見事だ。道は最初は急だったが、だんだん緩やかになって、マメガタ峠の分岐を過ぎると又急になるが、出発して40分ほどで大天狗峠に到着する。ここは風の通り道らしく、休憩しているととたんに冷たい風で体が冷えてくる。5分くらいですぐ出発し又道はやや急になり、途中の撮影ポイントで鹿岳を撮影する。

11:20に四つ又岳の一峰に着く。


 妙義山や荒船山が真近に望めた。頂上は狭く、20人もの人は居られないので、替わる替わる下りる。頂上に立つと鹿岳の双峰がよく見える。ここで写真を撮ってもらったが、鹿岳をバックに写してもらおうと思ったら、電池がなくなったようですよとの返事。そんなと思いながら、ONとOffを操作してみたが、一向にランプがつかず、レンズも出てこない。電池が切れるにしては早すぎると思ったが、動作しないのではしょうがなかった。
 二峰目はトラバースの道があるが、ここも頂上を踏み、結局すべての四峰を登る。どこの頂上も同じように狭い。やがて四峰目からくだりの連続となり、鹿岳の突状の双峰がせまってきた。女性の中で下りが苦手な人がおり、結構時間がかかってきていた。200mほど下って、マツガタ峠に12:20に着いて、昼食となる。相変わらず曇っており、気温はむしろ下がってきたような感じだ。持ってきたコンビニの稲荷と手巻き寿司の詰め合わせも冷たく、温かいホージ茶を飲みながらのどに押しこむ。30分間の休憩とのことだったが、参加者の多くは食事が終わり次第身支度を整え始め、1分でも早く出発したい様子が伺える。出発して10分もたたないうちに私のすぐ後ろを歩いていた、最後尾のサブリーダーが「雪がふってきた」といった。その時は林の中でよく気がつかなかったが、2回目に言った時はかすかに雪が舞ってきているのがわかった。杉の林を抜けると、鹿岳の峰がますます迫ってきていた。雪もますます降り積もり、当たり一面はいつのまにか白一色の銀世界となっていった。
 やがて、鹿岳の鞍部に到着したときは付近の景色は何も見えなくなっていった。鞍部に荷物を置いて、まず本峰の一峰に登る。こちらの方が階段があったり、鎖場があったりと、結構時間がかかった。雪のため滑りやすく、慎重に行動するため、なおいっそう時間がかかった。頂上は白一面の中に山頂を示す標識や石の像があった。写真は残念ながら、デジタルカメラのスイッチをオンにしても何の反応もなく、撮影はできなかった。下りも余計滑りやすいので、行きよりも時間がかかった。二峰の方が比較的登りやすかった。
 鞍部に戻って、リュックに積もった雪を払い、下り始める。鞍部からの最初の下りは急な上に、傾斜の岩場に鎖があり、一人づつ下りなければならないために、結構時間がかかった。最初の岩場を抜けると、つづら下りにはなっているが、岩場はなくなり、土の歩きやすい道が多くなった。やがて、小さい涸沢に出るとあとは緩やかな道になったが、雪は降り止まず、アスファルト舗装の林道の下高原に3:45に着いても雪は降っていた。バスの待つ駐車場まで3分ほど歩く。雪の降る中を登山するのは余りあることではなく、良い経験になった。もし、始めての山で雪になったら、一人では少し不安になってきただろうが、今日は少しも感じてこなかった。鹿岳、四ツ又とも、静かな山なので、一人や2〜3人のグループできても面白い山だ。
 バスに乗って、40分で入浴施設に着いてが、入浴しないで持ってきた小説を読んでいるときに、何の気なくカメラを操作したら、ランプが点き、撮影できる状態になっていた。どうやら、気温の低下によりバッテリーの消費が激しくなったため、カメラが操作しなくなったと思われる。
 新宿駅には8:00に着き、自宅には9:00に戻る。