朝は快晴で、北の風が吹きさわやかで、むしろ少し肌寒いほどだ。ズボンは春秋物にしたが、昼間は暑くなり、夏用のニッカポッカで十分だった。
日光１号の座席はゆったりとしており、３月の山行きで乗った西武鉄道の特急電車とほぼ同じ程度の余裕があった。山でラーメンを食べたかったが、前回の山行きで時間に余裕がなかったことを反省して、ラーメンを断念して市販の弁当を新宿駅で求める。
電車は途中からほぼ満員状態になる。帰りのバスの時刻表の変更を前日に確認するのを忘れたことに気づき、電車の中で携帯で、変更がないことを確認する。
日光駅からは女峰山が目の前にくっきりとその姿をあらわしている。雪は見当たらず、５月当初に予定したが、残雪が多いとのことで断念したことを思い出す。
駅前でバス停に並んだら、どこまで行きますか、まだバスの切符を買っていませんか、乗合タクシーでバスと同じ料金でしかも早く行けますよと、私を含め何人かの人に声を掛ける人がいた。明智平までと言ったら、１０００円とのことなので乗ることにした。（バスは１０５０円）８人ほど乗れるワゴンのタクシーで明智平まで行く。紅葉のシーズンは渋滞で、中善寺温泉まで３時間掛るとのこと。定年になったら、是非平日に紅葉を見に、山が苦手な家内をさそって来たいものだ。いや、前年でも良いんじゃない！還暦祝いを兼ねて！妻はこのホームページを見ているのだろうか？
明智平に１０分程度早く着き、ロープウエイで展望台へ行く。展望台からは華厳の滝、中禅寺湖、男体山、女峰山、小真名子山、大真名子山、奥に白い頂の白根山が青空を背景に、くっきりと映えている。
華厳の滝、中禅寺湖、白根山
１０時少し前に展望台を出発する。
山道は最初こそ、木の根があり、登りにくかったが、途中から笹の道となり歩きやすくなる。３０分ほどで展望台に出て、しばし汗を吹く。
左 大真名子山 右 女峰山そこからは木陰の道となり、勾配も緩やかになり助かる。歩き始めて４０分で、茶ノ木平への分岐点に着く。丁度反対側から来た人がいたので、写真を撮ってもらう。この分岐点付近は笹と木陰の静かな良い場所だ。
今日歩く予定のコースを話したら、結構予定している人がいたとのこと。
５分ほど休憩して、とりあえず下って、細尾峠に向かう。ここからはツツジの花があちこちに咲いており、笹の中に入り、５〜６枚写真を撮る。
都会より花の背丈が高く、色も見事だ。笹も背丈は低く、ひざ程度しかないので楽だ。
何回か下って、開けた笹の道も通りながら、細尾峠には１１:３０に着く。林道には車が１０数台停まっている。
予定ではここで昼食だが、早いので持って来たチョコレートを腹に入れ、次の薬師岳に向かう。
女峰山薬師岳には１２時に着き、昼食にする。ここも樹がないので展望が良く、男体山、女峰山、小真名子山、大真名子山、奥に白い頂の白根山が望めた。
左より男体山大真名子山女峰山男性のやや高齢の１０人程の団体が丁度休憩を摂っていた。皆元気な様子が伺える。山頂で携帯が使えるか試したところ使えるので、バスの最終の一つ前の発車時刻を尋ねたら、１５:５０とのことなので、もしかしたら間に合うかもしれない。
薬師岳からの稜線は「禅頂行者みち」とあるように所々祠がある。三ツ目の分岐から夕日岳に向かい、夕日岳には２時少し前に着く。
左より男体山大真名子山女峰山
白根山ここは薬師岳よりも、樹が少ない分、日光連山の展望が良い。
さて夕日岳までは多かった人が、三ツ目まで戻ると、急に少なくなり、静かな山歩きになった。地蔵岳は誰もいなく、通過し、下りをハガタテ峠まで一気に下る。
峠からは緩やかな勾配になり、広い道に出てからも古峰原のバス停まで結構時間がかかり、最後は駆け足になる。ハガタテ峠から古峰原までコースタイムは１:１０とあるが、１:３０とすべきだ。バスはほぼ満員状態で、疲れで眠かったが、棒につかまって、うとうとしながら新鹿沼駅に向かう。駅でようやく口にしたアンパンはうまかった。５:１１の電車で新栃木、南栗橋で乗換え、我が家に８:４０頃帰る。