8月10日(金)〜12日(日)鬼怒沼(きぬぬま)
コース 自宅ー北千住ー鬼怒川温泉駅ー女夫淵ー加仁湯〜日光沢温泉〜鬼怒沼〜八丁の湯〜女夫淵ー鬼怒川温泉駅ー北千住ー自宅

今回は家族旅行で家内を連れて日本で一番標高の高いところにある湿原に行ってきた。
バスを降りた女夫淵で歩こう思ったら、近くの加仁湯の送迎バスが止まっていた。だめもとで声をかけたら、宿のそばで降りないでといっていたので、感謝して乗せてもらう。関取が4〜5人いて一緒のバスに乗った。アップダウンのある道を25分ほどかけて加仁湯に着く。旅館の人がいらっしゃいませと声をかけてくれたので、そっと目立たないように近くを見まわしながら、案内板に沿って宿の横を通って、上流の日光沢温泉に向かう。10分ほどで日光沢温泉の建物が見える。大部由緒があるようで、看板の文字も右から書いてある。

木造2階建ての古くからの温泉宿だ。宿の人が声をかけても出てこなかったので、入口にある鐘を鳴らすとカーンと大きな音が響き渡った。
部屋に入ると明かりは裸電球でスイッチは昔なつかし電球の上にひねるものが1個だけ。ベランダは顔を出すと隣同士で会話ができる。

中央には小さなちゃぶ台が1個と座布団が2個だけ。さすがに床の間はある。しかし、部屋は10畳ほどあるのでのびのびとできる。歩いてくるつもりが加仁湯まで送迎バスに乗せてもらったので、大分早く着いた。早速、露天もあるとインターネットにのっていた風呂に入る。内風呂は狭いが露天風呂が2個もあった。

内風呂は暑いので窓も開いていたため、蚋が入ってきて、振り払うのに難儀だった。露天風呂は下にある風呂が温かく、上のはややぬるかった。湯の色も違っていた。9時以降だと女性用になるがその時間以外は混浴だそうだ。
風呂からあがってさっぱりとしたところで、早速ビールとする。

自動販売機はなく、宿の人に頼む。趣のある、昔風宿の部屋で飲むビンビールの味はまた格別だ。食事する部屋は1階で、宿泊客の全員が集まって家族連れが1組4名と我々ともう1組の夫婦と思われるグループさらに一人の組が2名の計10名だった。おかずは云わずと知れた岩魚と山菜類だ。家族連れは男の子が2人だがしつけが良いのかおとなしかった。
やがて食事が終わって、部屋に戻ると疲れと酔いで、早々と7時過ぎに寝てしまう。夜中目がさめ、外に出て星を見るが流れ星は一つしか見えなかった。
8月11日(土)
今日も良い天気。朝食後、仕度を整え、7時に出発する。日光沢温泉の標高は約1400m。鬼怒沼は約2000m。600mの登りが敏子はどれくらいかかってしまうのか?今日の宿も予約してあるし、今日中に下りさえすればよし。とりあえずオロオソロシノ滝展望台(1636m)をめざす。1時間掛り、8:00に着く。通常のコースタイム45分の3割増。まずまずのスタート。滝の展望台を出て、約150m登ったところで、やや登りが緩やかになり、さらに別の展望台に出る。標高は1760mくらいか?一息入れて、さらにがんばってもらう。急な登りがまた出てきたが、それも100mで終わり、あとは登りこそすれ、緩やかな登りがさらに続く。登るにつれ、敏子の休憩タイムの間隔がだんだん短くなる。最後の30分は7〜8分に1回は休憩を言い出す始末。体を押し、どうにかこうにか10:20に鬼怒沼に到着する。


開けたところに沼が点在し、きちんと木道も整備されている。沼の向こうは鬼怒沼山、反対側には奥白根山や根名草山。
鬼怒沼山
奥白根山

湿原の端まで行くが避難小屋しかなく、小屋の中には明かりとりの窓がなく、周囲の壁に沿って腰掛があるだけで、暗い避難小屋だ。木道を戻って、湿原中央にベンチのあるところでいつものカレーライスの昼食にする。そばにはギボウシが咲いていた。

ここで敏子は靴の裏の底が取れかかっていたのに気が着く。テープは小屋においてきてしまっているので、スパッツをつける。
下りは登り以上に時間が掛ってしまう。疲れとひざに体重がかるので、ストックを使っても時間がかかる状況だ。最後はちょっとした所でも何回か転ぶ。日光沢温泉小屋には4時にようやく戻る。自動販売機のジュースを美味しそうに飲んでいた。荷物の分担を軽くして、加仁湯を通過して、八丁の湯へ向かう。八丁の湯には4:40に着く。
八丁の湯も露天風呂がバラエティーに飛んでいて、4ヶ所ほどあった。

夕食のとき、人が多い上に一人づつ鍋があって、部屋が暑くなっているのに冷房がなく、美味しいビールがほとんど汗となって出た。天井に扇風機があるが故障しているようだ。敏子にマッサージを施す。この日ビールをコップ2杯飲んだ敏子は、アルコールの酔いで体がカッカしてなぜか寝つきが悪かったようだ。
8月12日(日)
俺は予定通り渓谷沿いを歩いてバス停に向かうが、敏子は足の疲労のため、八丁の湯からの送迎バスに乗ることにする。渓谷沿いの道も工事中で9月1日開通を目標に突貫工事の真最中だった(今日日曜日も工事をやっている)鬼怒川温泉駅で電車に大急ぎで乗るときも、敏子はとても辛そうだった。自宅には2時30分過ぎに着く。この日も昼は暑くて参った。

費用  宿日光沢温泉8025円八丁ノ湯9600円(1泊2食)
    登戸〜鬼怒川温泉3060円      鬼怒川温泉〜女夫渕1000円
                         計      51490円
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