5月2日(水)  雨が岳・竜ヶ岳
コース 新宿ー本栖湖キャンプ場9:30(950m)〜竜ヶ岳11:30(1485m)〜端足峠12:     30(1270m)〜雨が岳2:00(1772)〜端足峠3:00〜根原4:00(965m)ー新宿

 今回もバスツアーになってしまった。私事ながら定年まで後2年となった今年こそ、有休を計画的に使おうと思い、月に1日は利用して好きな山に出かけようと思っている。連休の谷間でもあるし、使いやすい日を選んでいたら、丁度前から行きたい富士山西側の雨が岳・竜ヶ岳のツアーがあったので、申し込む。コースも本栖湖から登るようになっており、昭文社の地図にはないので、楽しみだ。申し込んだものの、やはり天気が気になるので、週間天気予報で1週間前の情報を見て曇りだったので、料金を払い込む。所が、料金を振り込んだ次の日から、2日の雨の確率が50%に跳ね上がった。祈るような気持ちで、前日を迎え、早く雨が降り早く上がれば良いなと思っていた。雨は昼前に降り始め、夕方にはやむ。帰宅して翌日の天気予報を見ると山梨県は晴れのち曇り、思わずやったーと歓声を上げる。夜更けに雨の音が聞こえたが、気にはならなかった。
 当日起床すると、雲が空を覆っていた。新宿を予定通りに7:30に出発して、快適に高速を河口湖方面に向かう。所が山に近くなると、霧や雲が立ちこめている。談合坂サービスエリアに着く頃には、やや天気は良くなってきていた。バスの中で配られた今日のコースの地図を見ると、本栖湖から登る道は結構あるようだ。昭文社の地図にはこれがまったくない!談合坂を出発して、いつの間にか寝てしまっていたのか、目を覚ますと、空には青空が広がり、バスは大月を過ぎ河口湖方面へと進んでいた。中央道を8:50に降り、一路本栖湖へと向かう。ミツバツツジが道路の左右に咲き誇っており、昨年4月30日に毛無山にツアーで来た頃を思い出す。登山口の本栖湖キャンプ場に着いたのは9:20過ぎ。コンダクターが駐車場を間違えるハプニングあり。各自体操をして、9:30に出発。キャンプ場にはすでにテントが何張か張ってあり、またバンガローも小さなタイプから別荘風の大型なものまで様々ある。平らな道を5〜6分歩くと、登山口とかいた札を頼りに登りが始まる。本栖湖から竜ヶ岳までの道は急な所はまったくなく、実に登りやすい。贅沢を言えば、晴れていたら、富士山が後左手に眺められた。途中下に点在する多くの池が見えた。竜ヶ岳の伏流池?

 11:30に竜ヶ岳山頂に着き、昼食休憩となる。

 風が強く遮るものがない。富士もすっぱりと雲に覆われている。

 流れる雲の隙間から一瞬山頂を見せたが、すぐにまた厚い雲に覆われた。毎年、12月31日に下から登って、ダイヤモンド富士を眺めるツアーがあるという。遮るものがないので、日の出まで待っている間が非常に寒いと言う。また、ツアーの他、多くの登山者がいて、暗闇の中、山頂は大変混雑するとのこと。外山君、一度は行ってみるかい?
 12:00に山頂を出発し、端足峠に向かう。最初は緩やかな下りだったが、最後は階段が連続し、丹沢の大倉尾根を思い出す。


 端足峠に着いたときは富士山にかかる雲は少し上に上がり、冠雪部分が見えるようになっていた。峠でカンアオイ(寒葵)と言う、葉が葵の形にそっくりで、背も4〜5cmと低い小さな植物があり、小さな黒い花が咲いていると教えてくれた。花は長さ2cm程しかなく、花びらという形でなく、蕾のような形をしていた。パソコンで検索してみるとさらに色々な種類があるようだ。一人で山に登ったら、こんな花は目にも触れないで通りすぎてしまうだろう。
 端足峠からは少し下ったあと、山頂まで上りの連続で、緩い登りときつい登りが交互に続く。雨が岳山頂に着いたとき富士山は再び厚い雲に覆われていた。

 今日は富士の眺望は無理かなと思った。15分ほど休憩してから下山する。道は昨日の雨でぬかるんでおり、下りは特に滑りやすく慎重に下る。端足峠から右に道を下り、ジグザグの緩い下り道を下る。石が浮いていて下りにくい。東海自然歩道の水平道を右に分けると、さらに緩いくだりとなる。杉の暗い木立を抜けると、くっきりと山頂まで姿をあらわした富士山が正面に現れた。

満開のミツバツツジ
 小躍りしてシャッターを切る。これで今日の登山も十分満足!貯水池の脇を通り、139号線を横断して、待っていたバスに乗る。帰りは上九の湯に寄り、新宿に向かう。高速には5:20頃入るが、あちこち事故で渋滞し、結局新宿に着いたのは9:10になった。この時間早くも下りの渋滞が始まっていたのは驚いた。GWとはいえ、前日から渋滞しているとは、出かけるのは大変だとつくづく感じた。
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