8月4日(土)〜6日(月)焼岳・乗鞍岳
コース 新宿ー中ノ湯バス停〜焼岳〜上高地ー乗鞍畳平〜肩ノ小屋〜乗鞍岳〜肩ノ小屋〜畳平ー新宿

今回事前に次の計画を立てていた。

到着 出発
1日目 夜行新宿発23:00
2日目
中の湯 5:45 5:55
焼岳 9:00 9:20
焼岳小屋 10:00 10:20
西穂山荘 14:30
3日目
西穂山荘 5:00
西穂高岳 7:30 7:50
西穂山荘 9:50 10:00
西穂高口 11:00 11:00
新穂高温泉 11:30 11:40
平湯バスターミナル 12:13 12:15
乗鞍畳平 13:15 13:15
乗鞍山頂 14:40 14:50
乗鞍畳平 15:50 16:00
平湯バスターミナル 17:00 17:25
新宿 22:00

 この計画は時間に余裕がなく、ために軽登山靴にしたため、焼岳小屋〜西穂高山荘間のぬかるんだ道を見て西穂高方面に行くのを一遍に諦めてしまった。また、乗鞍畳平にはお花畑と言う20分程度の周遊コースがあるが、それすら見ることは出来ない。
新宿を出発したバスは4:30新島々に着いて、無公害バスに乗り替えせられた。3年ほど前はなかった。5:30に中ノ湯バス停で降りたのは私1人だけだった。バス停横で登山者カードに記入し、係員に登山口を確認し、歩いて2〜3分の渓流脇の小さな登山口を見つける。案内には焼岳山頂4時間とある。登山道は比較的広くわかりやすいが、蜘蛛の巣には参った。登りだったり、平らな道になったりを繰り返し、1時間半でりんどう平に出る。途端に正面に焼岳の山頂らしきものが見えた。
乗鞍岳
 左側に南峰、右側には山頂になる北峰らしい。りんどう平は湿地帯なので休む場所がない。
 岩場の間の小さな流れの道をもう少し登り、7:20に中ノ湯旅館から来る分岐点に出る。ここで、朝食にする。中ノ湯旅館方面からは3〜4のグループが登ってくる。同やらそちらからが主流のようだ。15分ほど休憩して、登り始めると、南峰と北峰を結ぶ稜線が見えてきた。ジグザグの連続の登りは少しこたえる。やがて稜線に出ると、南峰の山頂の大きな石が眼に着く。
南峰
立ち入り禁止の理由は噴火ではなく山頂付近の大きな岩のせいだ。カルデラ湖がきれいだ。すぐ右手には硫黄が盛んに噴出している。
硫黄が盛んに噴出している
山頂は右手の平らな道を廻って、左に登った所にある。



山頂からは穂高、そして微かに槍の姿が見える。左手には笠ヶ岳と右手に延びる稜線。焼岳小屋の緑の屋根と新穂高温泉からのロープウエイ、そして西穂高山荘の赤い屋根。下の方には上高地、大正池、中尾温泉、穴毛谷の砂防ダム軍、栃尾温泉も見える。
 9:00に山頂を出発、一路焼岳小屋を目指す。焼岳小屋は山の谷間にある小さな山小屋だ。ジュースを買い求めたとき、途中すれ違ったグループが話していたので尋ねると、ここからの道はぬかるみがひどいですよと言われ、嫌な予感がする。進んでみると、林の中で日が当たらず、幅も狭い。少し進んだところで、ゆかるみに出る。正面に水をたっぷり含んだ状態で、幅一杯に広がっている。軽登山靴は水が染み込んでしまう。ここまでかかった時間は15分だ。あっさり諦めて、引き返す。焼岳小屋に戻って、畳平に行くバス便を尋ね、上高地に下る。
 上高地への下りも結構急で、梯子が多く、30mほどの垂直階段が1箇所あった。
シシウドと垂直階段
下りきった後はアプローチが長く、これも嫌になる。車道に出たところで12時近くなったので、昼食のカレーライスを食べる。イライラは禁物、今日中につけば良いのだから、腹が空いたら腹をみたそう。上高地バス停からは1:10のバスで平湯経由で畳平に3:15に着く。平湯バス停で乗りかえるとき、明日のバスを14:55と予約していたが、その前の8;55に変更する。バスを降りた途端凉かった。気温は15℃とのこと。昔と違ってマイカー規制されているので、静かだ。バスを降りたらコロナ観測所があったが、山頂の方向がわからず地図で確認する。どうやらお花畑があるらしい。焼岳では登ることに集中していて花が楽しめなかったが、せっかく来たのだから高山植物を是非見よう。


20分程度の周遊コースがあっただけだが、チングルマ、クロユリ、ヨツバシオガマ、等の花を楽しめた。お花畑の後、コロナ観測所を右手に見て、肩ノ小屋に向かう。
コロナ測候所と残雪
 肩ノ小屋には4:00前に着き、宿泊手続きを済ませてから、リュックを玄関に置いたまま、山頂に向かう。明日は畳平7:00発のバスなので、5時に出発して登る自信はなかった。4:40に82番目の百名山に登頂する。

静かな山頂もいいが、ガスがかかり始め、気温も下がってきたので、5〜6分いただけで下山する。
   肩ノ小屋に5:10に戻り、入口に置きぱなしになっていたリュックを案内された部屋に運ぶ。入口に近い3畳ほどの一人部屋だ。

山小屋は静かで宿泊する人は少ないようだ。入浴施設はあるが、この時間は女性で、男は夕食後らしい。南側には山頂が見えるが、すでにガスっていて、時々しか山頂は見えない。部屋で着替えてさっぱりとし、汗を掻いたタオルを干し、ビールを飲みに行く。談話室は入口の正面にあり、7〜8人の高齢者の男性のみグループが談話している。ビールは乾いたのどには美味しかった。夜行バスで5時過ぎまで歩くのは初めてかもしれない。高齢者のグループは日立市から20人ほどでバスを借切って来、明日は西穂高に行って帰るようだ。
そのまま6時から夕食となり、さらに缶ビールと酒を飲んだ。宿泊者は20人ほどのグループと若い人が5〜6人そして高齢者の夫婦と私のようだ。たまたま隣に座った夫婦が盛んに話し掛けてくるが、興味がなく、茗荷の漬物をもらったので適当に相槌を打つ。
ご飯の水分が多く、お代わりこそしたが、あまり美味しくない。食事が終わり部屋に戻ると、疲れとアルコールの酔いでどっと眠くなる。布団と毛布2枚かけようやく眠れるほど気温が下がってきた。入浴もめんどくさくなり、そのまま寝てしまう。12時ごろ目がさめ星を見に外に出る。さすが天の川を含め多くの星が瞬いていたが、流れ星はひとつも見えなかった。
翌日は5時過ぎに起きると快晴だった。山頂までくっきりと見えるが、7時発のバスに間に合わないと予約したバスに乗れないので、山頂は断念する。弁当を朝食代わりにして出発する。
肩ノ小屋と乗鞍山頂
途中富士見岳に登り、槍穂高の鋭鋒を眺める。
富士見岳から乗鞍山頂とコロナ測候所
槍(左)と穂高連峰
笠が岳(左)奥は黒部五郎岳?
南方向の雲海
平湯温泉バス停で1時間ほど時間があったので、600円払い初めて3階の展望風呂に入る。笠が岳が正面に見えた。帰りのバスで昼食を買い損ない、自宅に2時過ぎに戻ってソーメンを食べる。
費用 新宿ー中の湯温泉6000円  上高地ー畳平2250円   肩ノ小屋8500円
畳平ー平湯温泉1050円 平湯温泉ー新宿5700円