5月5日(月・祝)〜6日(火・祝)十枚山(1728m)・青笹山(1558m)
コース 5日自宅ー静岡駅ーコンヤ温泉
     6日コンヤ温泉ー十枚山登山口〜分岐点〜十枚山〜十枚峠〜下十枚山〜地蔵峠〜細島峠〜青笹山〜有東木(うつろぎ)バス停       ―静岡駅ー自宅

 5月2日に、翌週の10日にバスツアーで申し込んだ十枚山が催行人数に足りず、中止となり、十枚山にくっつけて縦走をやりたいと思っていたら、青笹山というのが見つかった。前日に近くで宿泊し、できれば登山口まで送ってもらえると確実に歩けそうだ。天気は最終日の6日は良さそうだ。さっそく登山口近くの十枚荘に電話したが車で送るサービスはやってないというのでここはやめ、コンヤ温泉に電話すると宿(民宿)を紹介してもらい、登山口まで送るとの返事で宿泊を申し込む。昭文社の山の地図には十枚山はあるが、青笹山はないので、二万五千分の一の地図を買う。地図からの距離を測定するメーターで大体の距離を割り出し、歩行時間を確認する。一方、バスの時刻表をバス会社に電話して確認すると、最近変更になったらしく、大幅に変わっていた。有東木(うつろぎ)バス停からは1日に2本だけとなってしまった。ただし、万が一間に合わなくても、梅が島温泉から静岡駅までのバス通りまで約3kmの下り道なので、40分程度で歩くことができ、静岡駅には17:40には着きそうだ。
 出発前日の4日は雨がぱらぱらと降り、当日の5日は曇りで午後から雨の確率が高いという予報。小田原駅に出たら、前の電車が20分ほど遅れているようだ。静岡駅のバスの接続が心配だったが、乗車予定の電車は5分遅れになり、熱海の乗り換え電車は定時に発車できた。熱海を出発し、静岡駅に近づくと、今にも雨が降り出しそう。静岡駅で降りるとすでにパラパラと雨が降っていた。バスに乗り、安部川に沿って上流にはしり、山が近付くと空はさらに雲が厚くなり、雨足も強くなってきた。コンヤ温泉のある大野木バス停のひとつ前に予約した民宿志村の看板がある。運転手さんに尋ねていたら、バスを降りようとした人に、「橋を渡ったところにあるよ」と教えてくれたので、ここで降りることにする。料金はバスカードの割引率が良く、1400円のところ、1100円で済んだ。バス停から歩いて7分ほどのところにあり、樹木に囲まれた静かな施設だ。6軒ほど宿泊施設があるが、ここと弥生島は他の4軒と離れたところにあるとのこと。さっそく風呂に行くと、露天風呂が別にある。先に内に入ると結構ぬるみがある。あとで聞いたらPH10のアルカリ湯なのでぬるぬるしているとのこと。一方外湯はぬるみがなくしかもぬるい。

ジオネレラ菌の発生を防ぐために塩素を入れているとのこと。山の霧も上がり始めたかと思うとまた下がってきたりで、自宅に電話して天気予報を信じなさいと慰められる。夕食は鮎の塩焼きやてんぷら、竹の子の煮物に鍋もあり、8900円(税別)の料金は妥当な金額だ。ビールと酒を飲んだらいい気持になり、ナイターをラジオで聞きながら7時ごろには寝てしまった。おかげで夜中は4〜5回目を覚ますも、朝4:30過ぎに目が覚めても頭はすっきりとしていた。夜中空を見たら星が輝いていたのでほっとした。
 朝起きたらすっかり晴れ渡り、元気がわいてきた。枕に少し苦労したが、よく寝たらしく気分はすっきり。ただ、寒いのが気になった。窓ガラスも白くなっており、10度以下だ。薄いセーターでも持ってくればよかった。寒くて、部屋の中でもくしゃみが出る。朝食が待ち遠しい。6:30になって朝食の声をかけてくれて行ってみたら、私だけの分が出ていた。しかも暖房が入っていて、暖かい。身支度を整えたら、入り口にご主人がワゴン車で待っててくれた。7:10ごろ出発し、登山口には7:30につき、お礼を言い、歩き出す。登山口までは途中からかなりの急坂で、茶畑が狭い斜面にぎっしりとある。
 舗装はすぐ終わり、左十枚山の看板があり、登山届の箱に紙に記入して入れる。1組の夫婦連れが下からあがってきた地元の人で十枚山だけのようだ。分岐点はそこから20分ほど歩いたところにあった。左に道をとり、杉の木立の中を進む。民宿で着た合羽や長そでシャツも脱ぎ、半そでになる。9:00少し前に稜線に出て、左手には、冠雪の南アルプスが望めるようになる。ここから右手に向きを変えるが、高い木がなくなったせいか、雨で土が水分を含んで滑りやすくおり、張ってあるロープをつかみながら登る。9:30にようやく山頂にたどり着く。手前下十枚山と写真右端が青笹山

山頂からは南アルプスと富士山、さらに今日の縦走コースの青笹山までが見渡せた。南アルプス方向には樹があり、写真撮影場所としてはややよくない。地蔵峠から来た人が下十枚山手前の笹の場所が見通しが良いと教えてくれた。10分ほど休憩し、喉をうるおし、記念撮影をする。
 十枚峠まで15分ほどで着き、そのまま下十枚山に向かう。下十枚山手前の笹のところで南アルプスの写真を撮る。


結局このコースにはここしか南アルプスの展望の良いところは見つからなかった。
また、下十枚山頂では富士山が丁度樹の間にあでやかな姿を現していた。

 ここからはやや下りながら、地蔵峠への道を進む。道は広く日当たりも良く歩きやすい。地蔵峠(1414m)へは約230mほど下り、つく。
縦走路の一番標高の低いところだ。広々として、休みたくなるが、まだ先があるので5分ほど休憩して先へ進む。峠からはすれ違う人も急に少なくなる。ただ、番号があり、20番が青笹山のようだ。35分ほどで細島峠についてしまう。どうも早く着きすぎると思ったら、二万五千分の一の地図に細島峠の表示がないので、場所を勘違いしていたようだ。さらに25分歩いて12時10になり右に下り道のある分岐点に差し掛かった時、反対方向に来た人に尋ね、分岐点から昇ってきたことと山頂まで約30分程度かかったことを聞いたので、場所としてはやや狭いが、お昼にする。今日は中華丼だ。ガスもまだ新しいので、あっという間に沸く。ご飯をしっかり温めたら、逆におかゆに近い状態になっていた。朝はあんなにいい天気だったのに、いつの間にか曇りつめたい風も吹いてきた。昼食を35分で済ませ、青笹山の山頂に向けて出発する。1:05には山頂に着く。

誰もいない静かな山頂だ。すでに雲が出ていて山の展望はない。しばらくたって1組の夫婦が昇ってきたので、写真をお願いする。今日はいい天気だと思ってきたが既に曇って見えないので、デジタルカメラの写真を見せる。
 1:30に山頂を後にして、さっきの分岐点から下る。舗装する道に出る手前にワサビ畑があり、大量のきれいな水が流れ出ていたので、汲もうと思い、ビニール水筒とステンレスの水筒を出したら、ステンレスのとき足を滑らせ、手を離したすきにキャップが手を離れ、水の中に落ちてしまった。冷たい水に手を入れて探したが見つからない。10分ほど探して、バスの時刻もあるのであきらめる。(後でタイガー社に聞いたらすでにこのタイプは作ってなく、ステンレスの魔法瓶は5000円するとのこと!)さて、舗装の道に出たはいいが、地図通りの道がない!仕方なくくねくねした舗装の道を下る。途中で農家の人がいたのバス停までの時間を尋ねたら、10分という答えが返ってきた。お礼を言ったが、10分たっても一向に集落にもたどりつかない。半分駆け足で下り、ようやく出発時間の25分前になって集落にたどり着き、近くで農作業をしている人に再度尋ねたら、5分で着きますよと教えてくれ、ほっとする。バス停には15分前につき、待つ間、ストレッチ体操で筋肉をほぐす。今日は前回より痛くない。1日に2本のバスでは下ってくる人は他に誰もいなかった。静岡駅に4:40につき、ビールとつまみ、飲み物を買ってのどを潤す。早く下れたので、予定していた新幹線代が浮いたが、魔法瓶の負担が重い。熱海と小田原で乗り換え自宅には8:30に帰る。
バイカオウレンとコイワカガミ

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