4月27日(日)大桁山・鍬桁山(836m・598m)
コース 高崎ー上信電鉄千平駅〜鍬桁山登山口〜川後石峠〜大桁山〜鍬桁山登山口〜鍬桁山〜上信電鉄千平駅〜高崎

 前日妻の足をマッサージしてもらっている友人のところで、一緒にマッサージの方法を習う。その時、ときどき左足が攣ったり、山に行っても左足のほうに疲れがたまるので、見てもらったら、ふくらはぎがかなり張っているといわれ、マッサージをしてもらい、痛くてまいったので、昨日の夜から足をもんだ。
 天気予報は曇りのち晴れで、東京より北の群馬のほうが天気になる時間が早そうだ。電車の中でも昨日のことを思いだし、電車の中でもむようにした。上信電鉄に乗るのは今回が初めてだ。高崎駅で切符を買おうとすると、駅員さんが出てきて、千平駅までの切符を求めようとしたのが見えたらしく、「千平までの切符を買うのでしたら、1日乗り放題のほうが200円安いですよ」と教えてくれた。田舎のほうが親切だなと感じた。それとも時代の流れなのか。。出発するまで時間があるので、観光地図を見ていたら、世界遺産に登録名簿が載った、繭からの生糸を作っていた富岡製糸場が途中の駅から10分程度で行けるとあった。帰りに時間があったら見ていこうと思った。上信電鉄線は田畑の中を住宅やら大学やらがある中を走るゆったりとした鉄道だ。創業は明治初期だ。
 千平駅は無人駅で、何もない。駅を出ると、大桁山5.9kmの標識があり、高崎方面に少し戻り、左折し、最初の踏切を渡る。2〜3軒の住宅地を抜けると、もう田畑しかない。さらに奥に住宅が5〜6軒あったが、そこを過ぎると杉の林が始まり、熊注意の標識がある。駅から20分で鍬桁山登山口につくが、今日は先に大桁山に向かう。さらに舗装の道を進み、4〜5台の駐車スペースを抜けると、ようやく山道に入る。ところが、10分ほどでまた、舗装の林道に出てしまう。ここからはくねくねとした道を登るが、途中桜の花びらがはらはらと散る場所があり、天国に昇る道(?)を歩いているようで気持ちがいい。11:15に川後石峠につく。山頂まで1.6kmとある。
川後石峠
5分ほど休憩して、汗を拭き、山頂を目指す。鎖でふさいである脇を通って、しばらくはコンクリートで舗装してある道を進むが、道幅はそのままで舗装は終わる。やがて、やや右方向に曲がるところで、左手に踏み跡の浅い広い道らしきものがある。もしかしたら地図で点線で書いてある鍬桁山の近道かもしれない。山頂まで0.7kmの標識から階段が始まる。初めは緩い登りであったが、少しずつ急になり、最後は山頂まで結構、蹴上高さのある階段となる。
  山頂には11:50に着く。親子づれ一組とひとりで来た3人がいた。斜め右手には妙義山がすぐそばに見える。さっそくコッヘルとボンベ、バーナーを取り出し、昼食の準備にかかる。今日は普段と違って、妻がハムを入れてくれたので余計おいしそうだ。食事が終ってから、一人きりになる前に、写真をお願いする。山頂には花も咲いてないので、撮ってもらえなかったら、山頂の標識と樹だけのさびしい写真になってしまうところだ。

          大桁山山頂                          山頂から妙義山
 12:30に山頂を後にする。下りはすいすいと行くので登りの苦労がうそのようだ。踏み跡の浅いコースはとらず、行きと同じ道を川後石峠まで下る。鍬桁山登山口に1:20につき、5分ほど休憩して、山頂を目指す。やや急な山道を15分ほど登ると、岩が出てきて、鎖場になる。足場をしっかり確保して、鎖を頼りに前傾姿勢に注意しながら登る。やがて山頂の稜線に出ると左に向きを変え、細い道を山頂を目指す。山頂には2:00につき、紫や赤のツツジの色の見事さに写真を3〜4枚とる。大桁山を背景にしたのが撮れていないのが残念だった。西方向には鹿岳、四又山、荒船山の山並みが東方向には市街地が望めた。

 10分ほど休憩して山頂を後にし、鉄道の時刻表を確認しながら、富岡を見学できるかなと考えた。下りの鎖場は登りより慎重にする。つかみ損ねたり、足を滑らすと、まっさかさまに落ちてしまう危険性があり、注意が肝心だ。登山口には20分ほどで下りつき、どうやら2:50発の電車に間に合いそうだ。田畑の間ののどかな道を下り、千平駅に着く。急ぎ足で歩いてきたので、昨日から揉んでいても左足に疲れを感じたので電車がつく間ストレッチをする。
 上信電鉄を富岡駅で降り、歩いて10分ほどの富岡製紙工場を見学する。

見学料は500円だった。創業は明治5年、敷地面積は約5万u。工場内は広く、繭から生糸を作る工場より、繭を保管する倉庫のほうがはるかに大きい。また、乾燥場は繭の中の蚕が生きたままだと、糸を取り出しにくいので、すべて殺してしまう役割があった。定時ごとにボランティアらしき人たちがまとまった人々に解説を行っていた。
現在でも繭から生糸を作る工場が全国で2つほどあるらしい。ひとつが松井田町にあるようだ。
 約1時間かけてゆっくり見学し、富岡駅に戻る。16:32の電車に乗り、高崎経由で自宅には8:20に戻る。