3月2日(日)秩父御岳山(ツアー)1080.5m
コース 新宿ー三峰口〜タツミチ〜御岳山〜落合ー大滝温泉ー新宿

1〜2月は自宅の事情で山はお預けだった。久しぶりの山は本来3月20日の別のコースにしたかったが、18・19と退職者の飲み会でとても行けそうにない。バスツアーの割引券5000円分が3月末で切れてしまうため、やむなく次に歩行時間や標高差が大のこのコースを選んだ。ところが申し込んでみるとアイゼンが必要だとのこと。たかが1000mと侮っていたが、アイゼンを持って行かなかったら大変な目にあうところだった。
当日は天候も良く、新宿を予定より早く7:20に出発する。高速も順調で、一般道の140号線に入ってから、しばらくすると、山頂付近に雪が残っているのが見えた。8:45には登山口の駐車場に着く。西武鉄道の三峰口駅のそばで、西武鉄道の電車の音が聞こえる。時刻表によるとちょうど8:45に池袋からの電車がついた時刻だ。10分で、身支度と準備体操を済ませ、8:55前に出発する。晴れて暖かく、とても凍っているところがあるようには感じられない。集落から離れると急にきついのぼりがしばらく続くが、やがてゆるやかになる。歩く速度は遅く、案の定稜線に出る前に12時近く(11:40)になったので、30分の昼食休憩になる。上のほうを見ると、林道とガードレールが見え、興ざめする。通称「切腹道路」だ。ツアーコンダクターが高度計を持ってきたというので尋ねたら、700mとのこと。ところが、休憩後すぐの急な登りを登り切ると、稜線に出て、標高約850mの、右に猪狩山への分岐点に出る。高時計はあてにはならない。ここからしばらくは緩やかな登りになったが、最後のジグザグの登りが始まると、残雪が現れ、狭い道で急に隊列が止まった。日陰のところで、道が凍っており、アイスバーン状態なので、ロープを張れないと登れないようだ。20分ほど待たされたろうか、寒くなり大変長く感じた。ロープが張り終わったとのことで、一人づつ登っていくと、落ち葉の下がしっかり凍っており、アイゼンをまだ付けていなかったので、ロープにつかまっても滑って登りにくかった。日陰のところを過ぎ、日当たりがよく平らな道になったところで、アイゼン装着の指示が出る。4本爪をもってきたが、6本の人が多かったようだ。が、4本でも十分効き、カツッカツッの音で、アイスバーンを気持ちよく登る。急な道を登り切ると、山頂はすぐだった。山頂は1:45につき、遠くは浅間山、谷川岳、近くは両神、木賊、飛竜、雲取の山並みが見えた。ただし、狭くて20人ものグループがゆっくり休憩できない。
山頂の祠のそばで
左浅間山右両神山

2:00に下山を始め、反対側の落合集落に向けて下る。下りはいきなり急坂で、雪の残る道を慎重に下る。南側の道なので、下りきると雪は急に見えなくなり、途中林道に出たところで、真新しいトンネルと交差し、さらに山道を下る。枯れた渓谷沿いの道になり、落合集落に4:00に下る。昔、御嶽山で修業を積んだ普寛聖人がここ秩父地方で開山した神社が祭ってあった。

御岳山と書いて「おんたけさん」と読ませるのはここと木曾の御嶽山だけとのこと。近くに大滝温泉で1時間ほど入浴時間をとり、新宿に向かう。新宿には7:45に、自宅には8:50に着く。