10月27日(火)〜29日(木)八経ヶ岳・大台ケ原
コース
1日目 東京駅(22:30)
2日目 行者還トンネル西口〜弥山〜八経ヶ岳〜弥山〜行者還トンネル西口ー大台ケ原荘
3日目 大台ケ原荘〜大台ケ原〜大蛇ー〜大台ケ原駐車場〜東京駅(20:00)

 今回は交通の不便な2山なのでバスツアーだ。八経ヶ岳はバス停よりタクシーで約800円するし、大台ケ原は近鉄下市駅からのバスは1日1便しかない。
 台風20号は26日夜から27日未明に関東地方の東方を通過し27日は朝から晴天だ。
 東京駅は全員(24名)が早く集合し、予定より早めに出発する。ガイドは植草さんと関根さんだ。
 道の駅「杉の湯」に早朝5時半に着き、朝食を済ませる。すぐそばのダム湖は(大滝ダム)水を満たしているときに地滑りが発生し、現在対策工事を行っているとのこと。ダム湖をぬけると、谷が深くなり、下を見るとヒヤッとする。やがていくつかのトンネルを抜け、登山口の行者還トンネル西口に7時前に着く。
 身支度を整え、7時10分に出発する。
 
 最初は緩やかな登りが沢を離れて、急坂になる。やがて1時間ほどで稜線の奥駈道出合に着く。ここから緩やかな登り(弁天の森)を見け、やや下り道を進む。途中弥山の山頂の下は階段の2階部分の建物が見える。

 理源大師像を過ぎると、弥山の登りが始まる。
 弥山山頂は山小屋、避難小屋、トイレと下から見えた正体不明の下が階段で2階部分だけの建物がある。

 山小屋は扉が閉められ、準備中の札がかかっているのが見え、物音もしない。これでは天候の悪い時や怪我や体調の悪い時は頼りにならない。
 半分ほどの人は荷物を置いて、八経ヶ岳の往復をする。少し下って行くと、裾がきれいな山の姿が見える。
 
 登り返しも緩やかだ。
 山頂は快晴で、錫杖があり、弥山の小屋と、遠くに山上ヶ岳が望める。

 20分ほどで山頂を後にして、弥山に戻る。
 弥山で昼食にするが、日向は温かく気持ちがよい。苔が見事だ。

 13:20に行きと同じ道を下り始め、理源大師像、弁天の森、奥駈道出合に14:50に着く。そこからの下りも順調で、登山口のトンネル西口には14:40に着く。4日後の秩父槍ヶ岳に備えて、筋肉のストレッチ運動を入念に行う。
 14:50にバスは出発し、大台ケ原ハイウエイを経由し、16:10に宿の大台荘前の駐車場に着く。大台ケ原に近くなると、笹が生えているが、かなり背が低い。鹿が繁殖し、笹を食べてしまうとのこと。
 駐車場は大きく、100台は停まれそうだが、土日は満車になり、手前の道路にも沢山の車が駐車してしまうとのこと。
 宿に入り、部屋に入る。4人部屋だが3人だというので広々とした部屋だと思ったが、8畳ほどしかなく、そんなに広くはなかった。17:30に食事との説明があり、風呂は広くないとのことなので、早速着替えを持って風呂に行く。
 風呂は5人程度しか入れない。しかもボディソープはあるがシャンプーがない。同室の人があまりでそければどうぞと勧めてくれたので、使わせてもらった。
 部屋に戻り、自販機のチューハイを飲んで時間をつぶす。同室の人は夫婦で秋田から夜行バスで来た人と空調工事業で新宿近辺に住んでいる人だった。
 食事は食堂で、650円の生ビールを飲みながら食べる。おかずも4種類のフライがある等結構おいしかった。一人で、奥穂高山荘に泊まり、翌日ジャンダルムまで行ったが、雨で引き返したらしい。
 食堂から戻るとさっそく布団を引き歯を磨き横になると、眠気が襲ってきた。毛布と布団1枚だが、少し寒かったので毛布で体を包むようにした。9時少し前に目が覚め、外の様子を見るため玄関に行ったら、9時で閉鎖との貼り書きがあった。外に出たが、雲がでて、、星も見えず、宿に入る。
 深夜目が覚め、寒いのでツエルトを着て寝る。3時30分に目が覚め、そのあとはよく寝られなかった。
 5時半に電気をつけ起きる。
 この時外は晴れていたが、朝食後外に出てみると、霧が出ていた。駐車場には冬の帽子をかぶっている山歩きの人もいる。

 集合し、大台ケ原の案内板の前で、今日のコースの説明を聞いていると、手が冷たく感じ、手袋をする。
 最初は平の道だった。木には鹿の食害を防ぐために金網を被せている木がかなりあった。

 山頂手前から階段が始まり、霧で覆われた山頂に着く。展望台があり、晴れていればはるか富士山まで見えるとのこと。山頂の標識も小さな木製で、根元こそ石積があるが、山名の字もマジック書きで目立たないほど小さい。

 山頂から正木が原、牛石が原を過ぎ、大蛇ーに向かう。立ち枯れや倒木が目立つ。霧の中なので幻想的だ。伊勢湾台風の影響もあるとのこと。

 大蛇ーは斜面の岩が滑りやすく、晴れていれば絶壁を見下ろせるようだ。皆こわごわと降りたり登ったりしている。

 帰りは牛石が原から尾鷲辻を経由して、駐車場に戻る。紅ツツジやシャクナゲの木が多く、咲く時期は見事なようだ。
 駐車場に戻り、出発まで時間があったのでビジターセンターを訪ねる。入口に温度計があったので見たら10℃だった。
 展示室の中には6月13日の日の出のダイヤモンド富士の写真があった。
 11時20分に大台ケ原駐車場を出発し、道の駅大宇陀で昼食と土産を買う。周辺は戦国時代の織田有楽(信長の弟)の領地で、江戸にあった屋敷が今の有楽町の地名の発祥の説明があった。
 途中富士川SAの売店に寿司コーナーがあり、午後6時を過ぎると半額になるとのこと。バスは5時52分頃、SAに着く直前にガイドの植草さんが立ち上がって、「商談成立」と言ってマイクで説明し、6時前ですが半額になるとのこと。女性たちは手を叩いて、バスから降りると、寿司コーナーに群がり、手にした寿司に店員に半額の札を張ってもらう。暇そうだったレジが急に混雑し、レジの人も大忙しだったようだ。
 心配した渋滞もなく、東京駅に8時前に着き、我が家に9時に着く。