7月4日(土)帝釈山2060m・田代山1926m
コース 新宿(7:00)―(11:30)帝釈山登山口(猿倉口)(11:40)〜(12;50)小田代(12:55)〜(13:30)田代山(13:35)〜(15:20)帝釈山(15:30)〜(16:05)馬坂峠(16:20)ー(21:30)新宿

 今回は久しぶりにバスツアーだ。2〜3年前から参加したかったが、所要ができ参加できなかった。福島県と栃木県の県境の山なので、何しろ遠い。しかも、登山口まで大回りしなければならない。梅雨真っ最中とあって、天気が気になっていた。週間天気予報は雨の確率は60〜70%だ。湿原があるから雨はお似合いだと負け惜しみ覚悟でいた。
 当日、朝の天気予報は北関東地方は午後から山沿いは雷雨になると言っている。家を出るとき、雨はやんでいた。新宿について、バスに乗り込み、出発してからも空模様は曇りがちだが雨は降りだしそうにない。ツアーコンダクターも雨が降らないといいですねと参加者を慰めて、励ましてくれてる。隣の席の人は朝早くから、パソコンで、近くの檜枝岐村の天気を検索したら、今日は一日曇りとの予報だったと言っている。
 今日はバスの乗車も含め、1日の行程が長い。コンダクターも登山口に着く前に車内で昼食を済ませてくださいとの説明。バスは東北自動車道を西那須野ICで降り、国道404号線を会津鬼怒川線沿いの121号線まで走り、一旦福島県に出て、田島高原駅近くで352号線のT字路を鋭角に左折し、戻るようにして、今度は立岩村から国道と別れて、左折し、山道に入り、湯の花温泉経由で猿倉登山口に向かう。高速を降りてからはバスの進行方向が北西、北、南西、北西、西、南と激しく変わる。
 登山口に着いたのが11時30分、実に4時間30分かかった。すでに北登山口には乗用車の墓バスが4台止まっていた。我々は南登山口から入る。
 登山口に着き、身支度を整え、準備体操をして11時40分には出発する。今日はスパッツをはき、ザックカバーをかける。コース説明だと標高差は600m程度、歩程4時間半とのこと。入口には大きな帝釈山田代山登山口と書いた看板と、山の地図と説明板がある。

 登りはスタートこそ緩かったが、すぐにややきつい勾配になる。出発した時は合羽を着てしまったが、最初の休憩で暑くて脱ぐ。陽射しはないが温度が高く蒸し暑い。歩いて1時間で小田代に着く。霧で視界が悪いが、木道は歩きやすい。池塘が点在し、ワタスゲの花が咲きチングルマの実がなっている。シャクナゲやウラジロヨウラクは花の時期を終えようとしている。


                                          ゴゼンタチバナ

小田代花のとおり小さな湿原で、10分も歩くと果てまで来てしまう。ここからはまた緩やかな登りになり、やがてやや急になったかと思うと、また湿原に出て、しばらく歩き、田代山の山頂に着く。


山頂は標識こそあれ、どこが山頂かはわからない。ここにはコイワカガミ、ヒメシャクナゲ、コバイケイ、ニッコウキスゲの花が咲いている。


田代山湿原を過ぎてすぐに避難小屋のある弘法大師堂に着く。小屋は1mほど高床式にしてある。


 ここから約80mほど下り、ぬかるみの道を帝釈山に向かう。しばらくは緩い登りだったが、だんだん大きい岩の間の急な道になり、隊列はしばしば渋滞した。大師堂から1時間半かかって、ようやく帝釈山山頂に着く。

コースタイムは1時間だがややきつい。展望はない。先ほどから人間の周りを飛んでいる虫がまた気になる。10分の休憩を予定していたが、展望もなく、虫もうるさいので、早目に下山を始める。
途中でオザバグサの群落にあう。オザバグサとは葉が機織りの形に似ているところから来たという。

下りはぬかるみこそあれ、やはり楽だ。滑らないよう、また泥をはねないよう下る。木の階段が整備され歩きやすい。
 馬坂峠に着き、水場もないので、草や砂利で靴の泥を落とす。

スパッツも泥で汚れたので、はたいてからしまう。濡れたものをしまい、整理体操をしてバスに乗り込む。天気こそ良くはなかったが雨にあわずに助かった。さて、帰りはどちらに下るのかと思ったら、川俣湖方面でなく福島の檜枝岐村に向かった。帰りは息の道の駅に止まり、各自ビールや土産を買い、帰途に着く。高速に入る前から雨が降り出し、途中かなり降っていたが、新宿に着くころにはやんでいた。帰りのバスは約5時間かかり、自宅には10時45分に帰る。