5月22日(土)〜24日(月)剣山・瓶が森・石鎚山
コース
 22日 羽田空港―高松空港ー見ノ越ー西島(リフト終点)〜大剣神社〜剣山〜次郎笈〜剣山〜剣山頂ヒュッテ
 23日 剣山頂ヒュッテ〜西島ー見ノ越ー奥祖谷かずら橋ー大歩危峡ー瓶が森登山口〜男山〜女山〜瓶が森登山口ー国民宿舎石鎚
 24日 国民宿舎石鎚〜二の鎖小屋〜石鎚山〜夜明峠〜八丁〜成就〜山頂成就(ロープウエイ乗り場)ー山麓下谷ー松山ー松山空港ー羽田空港 

 百名山もいよいよ大詰めです。今回は二山しかないので、四国にツアーで行ってきました。
 天候は週間天気予報から良くなく、出発前日の予報でも3日間とも雨マークだった。最悪を覚悟しなければならない山旅行になりそうだった。
 22日
  羽田は晴れていた。飛行機の中でも高松空港の天気は晴れとのこと。飛行機の中で今回の参加者を聞いたら6名とのこと。人数が少なく驚いた。また、催行してくれた旅行会社に感謝した。同行のkさんから四国の山で他の旅行会社はかなり中止があったとの情報を得た。
 高松空港について、8人乗りのジャンボタクシーの運転手さんの出迎えを受ける。この時「北アルプス総合案内所」という旗を持った若い人が、今回のツアーの社長がいた前身会社だとkさんに教わる。
 天気もいいし、今日1日は天気が持つことを祈った。剣山登山口に着く前に、美馬市のうだつの街を見学する。


 剣山登山口の見ノ越に着いたのは11時30分を過ぎていた。野生動物の剥製の展示がある建物のそばで昼食を食べてリフトに乗る。

10分程度のリフトが1000円とは後で聞いてびっくりする。リフトを降りると、剣山まで直燈巣コースと大剣神社経由の道があり、神社経由の道で登る。地図を見ると剣山周辺には今日行く次郎笈や一の森の他、岩の間を通る道やらいろいろコースがあるようだ。昭文社の地図にも載ってないから気がつかない。
 大剣神社で一休みの時、湧水まで90mとあるので、あんまりたやすく百名山に着くのも感じが出ないので行ってみる。水が湧くというより、岩に囲まれたところに湧水をため込んでいる場所だったので、湧いているところが見えない。でもおいしかった。


 大剣神社からは30分ですぐそばに神社がある山頂ヒュッテに着く。荷物を置いて、剣山と次郎笈に向かう。
丸笹山(左)一の森(右)
 ヒュッテからは階段を上って、3分もかからず山頂に着く。低い笹だけで樹もなく、鉄塔が数本ある程度で360度の展望が広がる。

木道が敷かれていて、しっかり整備されている。雲もなく次郎笈や遠くに二百名山の三嶺も望める。
三嶺(左)と丸石(右
 91番目の記念撮影を終えて、次郎笈へ向かう。下って登るが、ゆるやかな道だ。

 次郎笈には1時間ほどで着く。

剣山と同じ背の低い笹の峰で、展望がいい。三嶺へ向かう登山者が見えた。
 次郎笈からの帰りは湧水のところへ迂回するコースになった。湧水はあったが、水量が細く、味わえる状態ではなかった。
 山頂を経由して、ヒュッテに戻る。

小屋は2重扉になっている。一階は食堂、部屋は2階になっており、早速靴を脱いで部屋に入る。
 部屋は畳があるが、二段ベッドになっている。荷物を置いて、着替え、風呂に行く。風呂は先着の人がいたので、食堂に行って、写真やら情報を探す。山陰の大山も見れる日が記録してある。どうやら年に4〜5回のようだ。やがて鈴木さんが風呂が空いたと教えてくれ、風呂に行く。
 髭剃りを持って行ったが、石鹸もなく汗を流すだけで、髭剃りもあきらめ、湯船につかる。
 風呂から上がった後、食堂に行き、早速ビールを飲むことにする。今回はつまみをあまり持ってこなかったので、あるものでごまかす。山小屋の主人が出てきて、小屋や山の歴史を紹介してくれた。各テーブルに回っており、サービス精神の旺盛な人だ。
サービス精神旺盛なヒュッテの主人新居綱男さん(手前右から2人目)
 外はすでに霧が出て視界も消え、明日からの山に雨を覚悟する。それでも酒を飲み、食事をすると、何とかなるわと思うようになる。
 夜中12時と4時に目を覚ます。

23日
 5時過ぎに起きるとすでに雨が降っている。
 食堂でテレビを見ると、四国地方に400ミリの予報が出ている。
 朝食を食べ、身支度をする。取り合えず下りなので、雨を気にしないことにする。ここのご飯は夕も朝もおいしかった。
ヒュッテのスタッフとツアーコンダクターの鈴木さんたちと
 6時20分過ぎに小屋を後にする。風もそんなに強くなく、下りなので雨も気にならない。腰掛けの松経由で

西島に7時半に着く。
 声を掛けてくれた土産店の屋内で合羽を脱ぎ、迎えに来てくれたジャンボタクシーに乗り込む。
 奥祖谷かずら橋(二重かずら橋)でおり、見学する。四国に6年前旅行した時は奥祖谷かずら橋のことは知らなかったので、別のいわゆる観光の「かずら橋」を見た。
 奥祖谷は周りに樹木があり、目立たないが、梁や手すりも結構太くてしっかりしている。

最初のかずら橋を渡り、行ったん川原に降りて下から見上げる。

 その後、戻って日本目のかずら橋のところに行くと、そばに籠渡りの橋があった。ロープ5本で籠を支え、中央にあるもう1本のロープでたぐりよせたりして、1人〜2人乗りの籠を反対側に渡らせる仕組みになっている。これは大人より子供が面白がる乗り物だ。誰か一人で乗る人はいませんかと問いかけられたので、先に名乗りを上げて早速乗り込む。

ロープを持っている鈴木さんが雨の中で悪戦苦闘しているので、手摺をスライドさせて素早く乗り込み、中央のロープを握る。持っている鈴木さんが手を少しづつ離すと、かごは自然に川の中央に滑って行く。中央付近に来ると自然に止まるので、あとは乗っている人間がロープを手繰り寄せ、川の反対側に進む仕組みだ。反対側に着くと、又ロープを離すと、自然に川の中央まで戻ってくる。すると、また鈴木さんがロープを手繰り寄せてくれる。最後は乗った私も手繰り寄せたが、結構面白い。続いて女性群も2人づつ乗り込む。kさんは始めから乗る気がないようだ。3回操作した鈴木さんも少し疲れたみたいだ。ツアーコンダクターも結構大変だ。
 2本目のかずら橋をわたり、

入口に戻る。
 昼食の大歩危峡乗船場まで移動し、

10時とやや早いが昼食になる。悪いけどここのご飯はいただけない。
 昼食後、高速道に入り、西條ICで降り、瓶が森へと向かう。
 途中から雨が強くなり、標高も高くなったので風もでてきた。
 瓶が森登山口に着いたのは2時少し前だったが、2人は雨のため行くのをあきらめ、私を含み5人で行くこととなった。

風雨の強い中登るが、道は整備され歩きやすい。男山は祠があるが何の標識もない。

そこから女山(瓶が森山頂)まではなだらかだが、樹も少なく、風がまともに吹きつける道だ。
途中の曙ツツジがきれいだった。

女山に着き、倒れた標識を杖代りにしながら風で倒されないように注意して記念撮影をする。

全員の記念撮影を終わったら、急に風が強くなってきたので、早々と退散する。帰りの道は川になっており、たまった雨が抜けない所は池になっている。3時20分ようやく登山口に戻り、タクシーに乗り込む。
 乗ってから30分ほどで、今日の宿である国民宿舎石鎚に着く。
 濡れた河童やリュックカバーを干し、手袋等の小物は部屋の炬燵に入れる。
 風呂はせっけんやシャンプーもあり、2日分の汚れを落とし、さっぱりする。
 ビールの後イイチコを飲み、酔いも回る。鈴木さんにも少し迷惑をかけてしまったようだ。いつごろ寝たのか覚えていない。
 夜中はかなり強い雨の音が聞こえていた。一度目が覚めてからしばらく寝付けなかった。

24日
 4時半ですよというkさんの声で目が覚める。kさんはすでに朝食を食べている。用を済まし、顔を洗ってから朝ごはんを食べる。起きてすぐで、あまり食欲はすすまない。2/3を食べあとは非常食にする。(残した分を後で空港で食べ結構おいしかった)
 濡れたものは風呂のタオルを除いてほとんど乾いていて助かった。
 身支度をして、預ける荷物をまとめ、5時半に集合する。
 外に出てみると、雨の降り方は少し静かになっていた。
 石鎚までの道は整備され、歩きやすい。
 二の鎖小屋に着き、少し休むが、なんとなく樹も少なくなり、雨がまともに当たるようになる。
 ここからは階段が多く、しかも金属性なので滑りやすい。
 風雨の中、頂上の小屋に先に着いたので少し休み、ほっとする。結構頂上小屋は新しくて広い。
 全員が登頂してきたので外に出て写真を撮り、神社にお参りした後、また小屋に逃げ込む。
頂上小屋と岩にくくりつけられた昔の鎖
寒暖計を見たら気温は12度だった。
 天狗岳が目の前にあるとのことだが、まるっきり見えない。
 30分程休憩して、8時半に下山になる。
途中三の鎖をのぞいてみる

ここら辺りは修験者が多く、宿泊や休憩するための小屋が多く、建物も屋根から岩にしがみつくように梁が出ており、奇妙だ。
二の鎖小屋までは滑らないよう慎重に下る。
 二の鎖小屋からは表参道成就コースをたどり、ロープウエイ駅を目指す。途中から天候が回復しだし、丁度所成就に着いたとき青空が広がるいい天気になった。
 石鎚神社にお参りした後、

昼食の山菜てんぷらを食べ、その間濡れたものを干す。食べている間風も手伝って濡れたものが結構乾いた。
修行者らしき人がいたので、写真を撮らせてもらう。

声をかけたら、質問が気に障ったらしく、少し怒った言葉で去って行った。まじめに修行していることが分かった。ごめんなさい。
 ロープウエイ駅まで歩いている途中で瓶が森が見えた。

 また道に水晶の混じった石があちこちに転がっている。ここら辺は水晶がとれるのだろうか。きれいなので、いくつか拾って家に持ち帰る。

 ロープウエイで降り、降り場にはすでに運転手さんが待ってくれていた。
 タクシーに乗り込み、松山へ向かう。
 松山城を見た後

道後温泉につかり、
3階の「坊ちゃんの間」
空港へ向かう。
 空港で名物ジャコてんぷら入りのうどんを食べるとこれも結構おいしかった。
 空港で行き会った北アルプス総合案内所の宮沢さんとまた会う。どうやら雨の中三嶺に登れたようだ。パンフレットの送付をお願いした。
 予定どおり空港をたち、羽田にやや遅れて9時半に着き、自宅に11時に帰る。お疲れ様でした。
 ついにあと「8」になった。
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