9月9日(金)〜11日(日)森吉山・秋田駒
コース
1日目 自宅5:00ー東京駅6:56ー10:31角館駅11:15ー12:20阿仁合駅ー12:50ブナ帯キャンプ場12:55〜            14:30阿仁町避難小屋〜14:50森吉山山頂15:00〜15:30避難小屋

2日目 阿仁町避難小屋5:30〜5:40森吉神社5:50〜6:50ブナ帯キャンプ場7:00〜7:30林道分岐点8:30ー            9:10阿仁合駅9:32ー10:40角館駅10:52―11:05田沢湖駅12:15ー13:20秋田駒八合目13:30〜14:20秋            田駒が岳山頂14:25〜15:05八合目避難小屋

3日目 八合目避難小屋5:35〜笹森〜6:25湯森山6:35〜能見平〜7:45笊森山7:55〜9:30乳頭山9:40〜           10:05田代岱山荘10:15〜11:20孫六温泉11:35〜11:45乳頭温泉12:30ー13:20田沢湖駅13:57ー           18:36東京駅ー19:45自宅

 今回は一昨年行きそこなった秋田駒が岳と昨年この時期の安い切符がなかったため諦めた森吉山に行ってきた。先週とこの週の2回土日を挟んでの切符だったが、先週は台風12号が土日に近畿地方に上陸しそうな中で山は無理であった。天気を期待したが、2日目以降は雨に会い、いい天気とはいえなかった。

 9日
 自宅を5時に出て向ヶ丘遊園駅に向かう。朝から暑く、駅に着くまでしっかりと汗をかく。東京駅で20分ほど余裕があり前のこまち号を見送るが、みんな座席指定車だ。何で自由席がないのだろ。一両といわずせめて半分だけでも自由席があればいいのに。(帰りも山から下りてくる時間はわからないから指定席を取る気になれない) 新幹線では隣に座ったおばちゃんの自慢話がうるさくて困った。女ってみんな歳とるとこうだから魅力がなくなる。(日本人の癖?)
 角館で秋田縦断鉄道に乗り換えようと降りたら、この時期は(7〜9日)はお祭りらしい。駅前には大きな飾りがあったり山車があったり、かわいい女の子はみんなお化粧をしていた。

踊りがあるらしいが山があるので見られない。切符を買う時に次の電車は予定より一つ早く急行があるらしいことが分かり、予定くしていたタクシー会社に連絡する。
 秋田縦貫鉄道はjrの時北(鷹巣)と南(角館)から鉄道を伸ばしたが、結局最後の連結は第3セクターが建設したらしい。今は全線第三セクターが運営している。サービスが良く社内販売があったり、パンフレットを一人一人の乗客に手渡していた。車内放送も名所旧跡をアナウンスしているし、景観のいいところは徐行している。
 阿仁合駅で降りると、連絡していた通りにタクシー会社の女性が駅の改札口で声をかけてくれた。早速乗り込み、車の中で話を聞く。今日はほかにお客さんを乗せて向かっていないので、もしかしたら避難小屋は一人でしょうとのこと。そういえば避難小屋で一人になった記憶はない。必ず他に誰かがいた。もしかしたら初めてだ。記念すべき日になるかもしれない。
 車はリフト乗り場を過ぎ、登山口であるブナ帯キャンプ場に向かう。
 ブナ帯キャンプ場で降りるが、何もキャンプ場らしきものはない。登山口の入り口で写真を撮ってもらい出発する。


 最初は平らで緩やかだった道も、だんだんきつくなると荷物の重さが応えてくる。靴は軽いものにしてよかったと思った。道が北向きで太陽が背中からさすので暑い。45分ほど登ったところで一度休憩すると、そこから少し行ったところから緩やかになり始め、空も大きく見えてきた。やがて草刈り機の音が聞こえてきたと持ったら、リフトの終点の建物が見えた。
 そこからはさらに緩くなり、平らな道に出たと持ったら。右手に森吉山が見えた。

さらに分岐点を過ぎ、

分岐点から12〜3分で今日泊る阿仁町避難小屋に着く。

 とりあえず避難小屋に荷物を置き、山頂を目指す。空荷なので足が軽い。登りも緩やか。山頂は広々としておりもちろん誰もいない。これで明日は楽になった。写真を撮り、あたりを見回すがどれが乳頭山やら秋田駒やら皆目わからない。


 帰りはゆっくり花の写真を撮りながら戻る。
たった一輪だけ見つけたヒメシャジン
 小屋について荷物を広げ、二階にも上がってみる。二階は暑かったが、窓を開けると風が入ってきて気持ちいい。下に戻ったら、1階は涼しくヒヤッとすることがわかった。夜は冷えるかもしれないと思い、寝場所を2階に変更する。二階に荷物を運び、窓を開け、汗でぬれたタオルを陽あたりのいい窓に干す。
 早速持ってきた焼酎のレモン割りを水で割って飲む。

昼は食べずじまいにいたので空腹にはおいしい!水は2リットルあり、重いが持ってきた甲斐があった。つまみの焼き鳥の缶詰もおいしい。空はよく晴れているし気持ちもいい。結局2日分をこの日全部飲んでしまった。

外を見て気付いたが、リフト降り場の建物が見える。まるっきり一人かと思ったが、監視されているみたいだ。
 少し早いが夕食にする。夕焼けもきれいだった。

食事も終わると疲れも出て急に眠くなる。6時前に寝たのではないか?小屋が揺れる音がうるさかった。

10日
 夜中2時過ぎ風雨がうるさく目が覚める。雨が降り出したようだ。それからあまり寝られず、結局3時半ごろ秋田県の気象台に今日と明日の天候を電話して尋ねる。今日は朝と晩明日は朝、雨が降るとのこと。昼は降らないのかと安心をしたが、これが間違いだった。
 結局そのまま朝を迎える。4時半に起きた時もまだ雨が降っている。湯を沸かし、紅茶をいれ、パンをかじって簡単な朝飯を済ます。荷物をまとめて5時半に出発した時はほぼ雨はやんではいたが、細かいきりさめは残っていた。
 三差路を過ぎ、森吉神社を拝観する。神社の裏手には変わった岩があった。

そばの森吉町避難小屋を見ようと思ったが、鍵がかかっているせいか開かなかった。
 三差路に戻り、右手にブナ帯キャンプ場へ下る。
 ブナ帯キャンプ場に降りた時には雨はやんでいた。合羽を脱いで、ほっとする。まだタクシーが来るまで1時間以上あったので、下ってタクシーにあったところから乗ればいいと思い下ることにする。ところが途中から林道に分岐点があり、いったん右に行ってみる。途中で下のリフト乗り場が見えたので、回り道となる車道より距離が短いと思い、スキー場の道を下ろうと思ったが、下ってしばらくして柵が出てきて下れなかったのでまた斜面を登り、戻るのに苦労する。結局不安になり分岐点まで戻る。分岐点に戻って30分ほど待ち、来たタクシーに乗る。
 阿仁合駅に着いて料金5330円を払い(メーターでは5590円だったが画面を操作して安くしてくれた)電車を待つ。朝早かったためもうおなかがすいてきたが、まだ駅の食堂は準備中だった。電車の途中で早くも眠くなり何回かウトウトする。
 終点角館駅で新幹線に乗り換え、田沢湖駅で降りる。1時間ほど時間があったのでそばを食べビールと焼酎を買い、駅前の土産店を覘く。
 バスに乗って田沢湖経由で、秋田駒が岳八合目へ向かう。客は私と外人の3人組だ。ウトウトしていたら、いつの間にか、天気が悪くなり雨が降り出す。県気象台の予報は早くも外れる。当然上に行くほど、視界も悪くなる。
 八合目に着いた時はすっかり雲の中。霧雨も降っている。バスを降り、すぐそばの建物(2階が寝るところで、1階が自炊スペースと事務室と売店)に逃げ込む。避難小屋は売店もあるようだが、夕方からは無人になる。
 荷物を置いて、ペットボトルだけ持って、秋田駒へ向かう。やはり空荷なので足が軽い。ただし風雨が強く合羽も喉元をしっかり締めないと雨が首のところから入り込み、シャツを濡らしてしまう。
 阿弥陀池も岸しか見えない。

左手に向きを変え山頂への登り道を進む。
 山頂は誰もいない。

景色どころではなく、写真を撮ってすぐ引き返すことにする。
途中見つけたウスユキソウ
 帰り道は誰も合わなかった。
 小屋に着いて、荷物をほどき、下に行って、買ってきたビールを開け、食事の準備をする。
他に夫婦と女性3人組がいた。バスで一緒だった外人はいなかった。山頂直下の避難小屋へ行ったのかもしれない。他の2組ともワインやら焼き肉やら天ぷらやら結構いい夕食の準備をしている。
 食事が終わったら、いつの間にか雨もやみ、秋田駒らしい頂きも見えてきた。

 この日も5時半ごろ寝るが、おばちゃん3人組がうるさく、頭から寝袋をかぶって寝たら暑くて汗をかき8:30頃目が覚めた。そのあとしばらく寝付けなかったが、寝てからは何回も目を覚ます。

11日
 朝4時ごろ隣の人が起きだしたので目を覚ます。よく寝たようだ。細かい雨が降っている。しかし、シャツの襟元は乾いており、薄手のタオルも乾いていたので助かった。
 下に降りお湯を沸かし、紅茶を飲み、パンをかじる。

 荷物は大分軽くなった。合羽を着て5時半ごろ出発する。

おばちゃん3人組のうち一人だけ別行動で一緒の道を歩く。
 笹森山は視界が悪くパス。湯森山も視界はゼロ。

能見平は湿原だ。

爪が森はだらだらと登り出があった。

分岐点から千住ヶ原に進むが、急な木道で刻みの滑り止めこそあるが3回ほど滑って、手首が痛いと思ったら、内出血を起こしていた。靴が滑りやすいのか、もう怖いと思って引き返す。
3回ほど滑った木道(刻みだけじゃ転倒防止には不十分)
ジュウモンジソウ
 乳頭山も雨こそほぼやんでいたが、視界はまるっきりゼロだ。

 田代山荘は目の前に池がある。紅葉もすでに始まっている樹があった。

 孫六温泉に下る分岐点も田代岱がありほっとする。

山よ湿原よさらば

分岐点からの下り道も急な所もなく歩きやすい。ただコースタイム1時間はきつい。
 途中から霧雨もやみ、温泉独特の硫黄のにおいがしてくる。
 孫六温泉に着き、河童やスパッツも脱ぎさっぱりとする。湧水も引き込んでありおいしい。

 砂利道を5〜6分歩いただろうか、あっという間に乳頭温泉バス停に着く。
 バスが発車するまで45分ある。そばに大釜温泉があり、500円で入浴する。

頭も洗いひげもそりさっぱりとする。ビールと焼酎を買い込みバスに乗る。車内でのむ酒はおいしかった。
 田沢湖駅で新幹線の指定席は皆売り切れ。1時間10分後の便も売り切れ。土産を買い、立ち席で帰ることにする。発車後車掌に、一人だが空き席はないか尋ねたらないとの返事。以前は必ず満杯とはいえ空席があって案内してくれたのに時代も変わってきた。
 盛岡駅で15分後発に自由席ありとのことで列車を乗り換える。乗り換えたあと3回ほど寝てしまった。やはり疲れているようだ。
 仙台駅に近づいた頃気になって外を見ていたら、あちこちで屋根にブルーシートをかけている家がある。3月11日の爪痕はしっかりと残っていた。
 東京駅に着き、大井町経由で自宅に帰る。

費用
4日間乗り放題切符 15000円
タクシー往復      8000円
バス代          1800円
昼・土産等        6000円  
  計         約31000円

(この時期、曜日を金土日でなく土日月にすると、タクシー代(行き1000円帰り約3500円)とゴンドラ込み(往復1500円)で約2000円安くなり、かつ登り下りが楽できる)

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