6月2日(木)〜5日(日) 阿蘇(高岳)・祖母山・久住山
今回のテーマ ついに97へ!!
コース
1日目 羽田空港8:15―10:00熊本空港ー11:45仙酔峡12:10〜14:20高岳14:35〜16:15仙酔峡ー18:30南阿蘇 国民休暇村
2日目 南阿蘇国民休暇村7:45ー8:45北谷登山口9:00〜10:50国観峠11:00〜11:50祖母山12:20〜14:40北谷 登山口ー18:30牧ノ戸温泉九重観光ホテル
3日目 牧ノ戸温泉九重観光ホテルー長者原6:10〜7:50雨ヶ池越7:55〜8:30法華院山荘8:50〜9:40
4日目 法華院山荘7:10〜鉾立峠〜8:30白口岳8:45〜9:25中岳9:35〜10:15久住山10:25〜1145久住別れ 12:00〜12:20沓掛山12:25〜12:50牧ノ戸峠ー13:20牧ノ戸温泉九重観光ホテル15:00ー18:30熊本空 港19:50―21:25羽田空港
いよいよ百名山も最終コーナーに近づいた。九州の6山は若いころ霧島山、40代で宮之浦岳、一昨年開聞岳と登り、今回の3山で一応終了。楽そうだと鼻から少しなめていた。また、霧島ツツジを期待していた。
出発の10日ほど前から、関東は急に寒くなり、27日にはついに梅雨入り宣言が発表された。
南九州地方も25日には梅雨入りしており、天候が心配されたが、福岡の方は2・3と晴れ、5が雨の予報だった。
6月2日
朝は今にも雨が降り出しそうな曇り空で、寒かった。羽田空港に着き、予定通り、出発。今回は13人(男性6名女性7名)のようだ。リーダーは甲田さん(男性)ツアーコンダクターは竹之沢さん(女性)だ。
ところが熊本空港に降りると、暖かい。暖かめの服装を持ってきた小生としては早くも荷物の重さが気になってきた。迎えのバスで道の駅で昼食を買う。昨日家の近くのスーパーで買っておけば安かったのにと思ったのがケチと思えるほど安い!地方は良心的だ。大きい好きなお稲荷があったので買う。ついでに変わったパン(カルデラと書いてあった。煎餅を膨らませた形だがパリパリとやわらかくナッツが入り、しかも食感がよく甘くておいしい)とプリンを買う。変わったものは何でも食べてやろうと、早くも食欲が出てきた。ところが、お稲荷の食べ方を間違ってしまった。
仙酔峡登山口駐車場について
昼食を食べようと思い、口に入れたら稲荷の中にご飯と一緒に汁が入っていたことがわかった。食べやすいと感じて、噛まずに飲み込んでしまった。2〜3口飲みこんだところで、のどが詰まってきた。噛めばよかったのに、と思ったが後の祭り。喉の奥から唾が出てきて何回か唾を外に出した。それでものどのつかえが取れない。これから山に登るのにまいったなと思った。しばらくしてお茶を少しづつ飲んだらつかえていた御飯が少しづつながれたのか、ようやく楽になってきた。
昼食を無事終えて、いいよ出発だ。
薄紫の霧島ツツジがところどころ咲いているが、もう終わりかけのようだ。
満開のもあるが近づいて見ると、しおれた花びらも結構あった。霧島ツツジが咲いているのは登り始めて10分くらいまでで、あとは岩の間のごつごつとした道を登る。
登山道の地面は小さな岩が固められたようになっているので、岩の突起が多いため足の置き場が平らでないため歩きにくく、足の筋肉を思わず使うことになるため、疲れる。しかも勾配も決して緩やかでない。岩の表面はやや明るい茶色で、あたかもペンキで塗られたようになっている。形も様々あり見ていてよく見ていると面白いものもある。
植物は少なく、岩稜地帯を登っているようだ。
2時間程で稜線に出る。
あとは稜線を進み、山頂にたどり着く。
途中マイズルソウの群生があった。
山頂付近の霧島ツツジは小さく目につきにくい。
下りも足の置き場を考えなければならず、やはり歩きにくい。遠くの景色を見ているゆとりがない。
1時間20分ほどかけて、岩の道が終わり、霧島ツツジの見事さがまた眼に入る。
駐車場に降りて山頂を見上げると、登るときより雲がとれたので山頂が望めた。
駐車場の出店で牛乳をのんだら、店のオジサンが上は霧島ツツジは咲いてないかと尋ねられたが、咲いてないですよと答えたが、どうやら山頂の株は小さいらしいが、その時は大きな株の花は山頂付近では見えなかったのでそう答えるしかなかった。
駐車場で待っていたバスに乗り、今日の宿の南阿蘇国民休暇村に向かう。
この日のビールと酒がおいしかったことは言うまでもない。ただ、何となく足に疲れが残っていた。
6月3日
朝起きたら曇りだった。
朝食から出発まで時間の余裕がないので、荷物をまとめて朝食を待つ。
朝食後、小型のマイクロバス2台で祖母岳登山口に向かう。途中から未舗装になり、すれ違いもできないほど道が狭い。1時間ほどで北谷登山口に着く。筋肉痛が残っていたので、登山口に着くまで足のマッサージを行っていた。
駐車場も狭く百名山の登山口とは思えない。甲田さんに聞いたら反対側の尾平登山口から登る人の方が多いとのこと。
登りはぐるりと回り込みながら緩い道を登り、下りはまっすぐ降りてくるので急のようだ。
歩き始めてみると、足が大変楽で、土の道のらくなことをつくづく感じる。昨日とは大違いだ。
ただ林の中なので時間は早いが蒸し暑い。最初の休憩で半そでになる。今日は黒の短パンに黒のロングスパッツにしたので、昨日のズボンと違い足も軽い。
百阨ス
、国観峠
と緩やかな登りで、最後は300mほどの登りもあっという間に頂上に着く。地味な山頂だ。
山頂も曇っていて展望も得られない。早めの昼食をとり、しばし百名山の思いに浸る。山頂にはアケボノツツジが咲いていた。
登りではあまり花は見かけなかったが、下りはシャクナゲやアケボノツツジや霧島ツツジの花に巡り合う。
途中の風穴は岩の間から冷やされた空気が出てきて実に涼しい。
登山口には2時20分に着き、上高地で有名はウエストンの碑や阿蘇神社を回って、ホテルに昨日と同じ6時半に着く。
この日はビールや酒おまけに焼酎まで楽しむ。
6月4日晴れ
この日は今回の唯一晴れになり、山頂などの展望も実によかった。
朝は早く、5:30に朝食(弁当)を食べ、6時前にジャンボタクシーで長者原に向かう。
高原の朝の空気が気持ちいい。前方には三俣山そして噴煙を上げる硫黄岳が望めた。
全員揃ったところで準備体操をして出発する。
湿原に木道がありその中を歩く。
やがて林の中に入り少しづつ登りになる。霧島ツツジやイワカガミがあちこちに咲いており、写真に夢中になりいつのまにかブービーになってしまう。それでも竹之沢さんはせかしもしないので助かる。
やがて、峠(雨ヶ池越え)にかかると、向こうに湿原が見える。
坊がつるとのこと。案内書には確かにあったが、はじめて聞く、変わった名前だ。
下って行き、その広がりを目の前にするとまた心が和む。
ラムール条約に調印された湿地との説明板があった。
湿原を見るとなぜかほっとする。尾瀬のイメージがあるからだろうか。いや、苗場山の湿原もよかったぞ!
坊がつるのヘリに沿って歩き、とりあえず今日の宿の法華院山荘に荷物の一部を預ける。
これから九重の山並みをぐるっと歩くため、不必要の荷物が預けられ助かる。
やがて、テントがたくさん張られていた坊がつるのヘリを進み、途中のぬかるみの道で「一人一石運動」に協力をし、途中置いてあったこぶし大ほどの石を少し運んでぬかるみに置きながら登る。
途中の休憩場所で、「甲田さんが坊がつる賛歌を知っていますか」と尋ねてきた。私は何のことかと思っていたら、突然女性群が歌い始めた。甲田さんもあわせて、歌いだした。私は「あれもう宴会が始まった」と思わず言ってしまった。聞いているうちに聞いたことがある曲だなと思っていたら、竹之沢さんが芹洋子の歌ですと教えてくれた。歌詞は12番まであるらしい。よく知っているなと感心した。
樹がなくなったと思ったら、うとん(大戸)越に出る。
ここは平治岳の斜面に霧島ツツジが一段と見事だ。
まず、左の平治岳に登った後、今度は戻って右の大船山に登る。
平治岳の登りは等高線でもわかったがかなり急だ。霧島ツツジに囲まれ癒されながら、急な道を登る。
平治岳山頂からは硫黄岳も望める。
下りは登りと別の道があり、助かる。
いったんうとん越しに戻り、平治岳に比べれば緩い登りを大船山に登る。
稜線にでると北大船山と大船山の山頂が見えた。
北大船山を過ぎ、段原で法華院に下る道と一旦別れ、大船山に進む。
山頂からは白口岳、稲星山、中岳の間から久住山が望めた。また、平治岳ともあわせて坊がつるがよく見えた。
くだりは楽だったが、ペットボトルの水分が切れ、最後はやや疲れた。
宿の風呂は山の中なのでせっけんやシャンプーが使えず、つかるだけであった。
それでも最後の晩でビールが美味しかった。
夕食後、部屋に帰ってリラックスする。
6月5日
朝起きたら雲が厚かった。同室のHさんが雨が降ってると入ってきた。窓を開けてみると確かに雨だった。天気予報では雨のマークがなくなったのに、残念だった。
朝食後、しっかり雨支度をして玄関に集まる。
鉾立峠までは緩いのぼりだったが、
そこから白口岳への登り道が途中、黒土の道で滑りやすく、苦労する。イワカガミも霧島ツツジも沢山咲いておりきれいだったが、写真を撮るのに苦労する。
白口岳からいったん下って、中岳へ登る。中岳が久住の最高峰だが、別の峰が百名山になっているようだ。
久住山の方を見ると今日は山開きなので、山頂にたくさんの登山者がいる。おまけに下からも続々と登ってきているのが分かった。
中岳を下って御池の脇を回って、登りにさしかかると、登山者の列に合流するようになり、そのまま山頂に向かう。
山頂では山開きのゼッケンを配っているだけだったが、山名の標識のそばで写真を撮るのが精いっぱい。荷物を置いたり、休憩する場所すらない。うかうかするとリーダーやツアーコンダクターやグループを見失いかねない程の混雑だ。
写真を撮ったらすぐどいて、グループを確認する。
グループ全員が山頂での写真を終わり、そろったのを確認すると甲田さんの号令で、さっさと下山を始める。
久住別れの手前で点呼をし、トイレ休憩をする。
久住別れから見る久住山の姿も良い。
西千里浜の湿地帯を右に見て、
牧ノ戸峠方面に下る。下りの道も結構ぬかるんでいた。
途中、涌蓋山
や由布岳、
そして阿蘇外輪山の寝釈迦を見ながら下る。
牧ノ戸峠に着くころにようやく雨があがってきた。
峠で泥まみれになった河童やスパッツを洗って、迎えに来た大型タクシーに乗り込む。
九重観光ホテルで風呂に入り、荷物をまとめて昼食を摂る。濡れた衣類が重く感じる。
ホテルからは途中吊橋を見学して、やまなみハイウエイを通って、大分空港に着く。
空港で最後の打ち上げをやり、羽田行の飛行機に乗る。
羽田から我が家には雨の中を11時ごろ帰り着く。
以下今回の九州の百名山の花の写真の一部です。
霧島ツツジ
イワカガミ
シャクナゲ
ハルリンドウ
サワオグルマソウ
ツクシドウダンとキブシ
キンラン
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