10月14日(金)~16日(日)苗場山・鳥甲山

14日 新宿~和田小屋ー中ノ芝―雷清水ー苗場山頂自然体験交流センター(泊)
15日 自然体験交流センターー(小赤沢コース経由)-三合目駐車場~小赤沢温泉楽養館~切明温泉雄川閣
16日 雄川閣~鳥甲山登山口ー白嵓の頭(1944m)ー鳥甲山(2037.6m)ー屋敷山鞍部ー登山口~雄川閣~(国道117・353経由関越石沢IC経由)ー練馬ICー新宿

 今回もバスツアーだ。ほんとは佐武流山も予定に入っていたが、15日早朝の天候が悪く、中止となった。残念だった。
何しろ3日間で3つの山に行けるのは効率的だ。苗場山は登ったことがあるが、山頂は広大な池塘であり、解放感がある山だ。2回行っても面白かった。また稜線は、展望があるので山を朝から一日楽しめる。しかも色々なツアーを見てもここしかこの稜線を行くツアーはない。一人で行ってもバスは切明温泉まではなくなったので、宿泊先までタクシーを頼むか歩くしかない。縦走なのでマイカーは無理。それでもやっぱり天候にはかなわない。
 14日
 一日目の苗場山は前回より大変楽だった。何しろ8・9月の前回2回続けて避難小屋どまりだったので、荷物の軽さに自宅で準備していてアッと驚いたほどだった。
 登山口の和田小屋の紅葉はきれいだった。



下ノ芝・中ノ芝・上ノ芝も整備されていた。
中ノ芝にて
雷清水の湧水もおいしかった。
雷清水から苗場山
胸突き八丁の急な道を登りきると、木道が現れ、池塘が広がる景色はやはり応えられない。

 ようやく山小屋に着く。
山頂の標識
しかし山小屋の自然体験交流センターという長ったらしい名前は何とかしてほしい。

小屋は暖房されていて暖かかく、ホッとした。3時に着いたので、どうも飲んでしまう。自宅から持ってきた白ワインはあっという間だった。ビールを買って飲んだが、この後はツアーの同行者が持ってきてくれた焼酎を感謝しつつ飲む。これが結構きいた。明朝出発は4時とのことだった。
 食事はカレーだったが結構おいしくお代わりしたのを覚えている。いつ寝たのか定かでない。11時ごろに一度眼が覚めて驚く。2回目に目が覚めたのがちょうど2時だった。風雨が強く、収まってくれればいいがと思った。
 15日
 3時少し前に目が覚め、食堂に行くとツアーリーダーの大平さんや鈴木さんがすでに起きてお湯を沸かし始めていた。風雨が強く行けるかどうかは大変難しいとの話だった。ベッドに戻り、朝食を持って食堂で半分ほど食べる。
 やがて準備を済ませ、10分前に入り口に行き、靴を履く。スパッツもつけるので玄関は混雑する。外は真っ暗しかも風雨は相変わらず強い。全員そろったのを確かめて出発する。が、ものの10分と経たないところまで行ったとき、突然止まる。「今日は風雨が強く引き返します」の声にがっくりする・・・・。
 小屋に戻り7時の出発までまたしばらく休憩する。が、よく寝られなかった。
 6時過ぎに起き、身支度を整え、予定通り出発する。

雨は降ってはいるが風は収まっている。あと3時間早く収まってくれていればと恨めしく思った。
 3時間前と同じ道を池塘の中を進み、赤倉山への分岐点を左に見て、さらに湿原の中を歩く。

山頂の池塘を抜けるのに20分ほどかかる。やがて道は下りになり、急になる。それとともに紅葉がまた素晴らしさを増してくる。

合目表示がしっかりして中には半(6合目半?)表示もあった。バスのある駐車場のある3合目には10時に着く。

山の中にしてはかなり大きな駐車場だった。別に1台止まっていた。
 この後小赤沢温泉の楽養館に行き、赤茶色の温泉につかる。

白いタオルを入れたらものの30秒で染まってしまい、お土産にスポーツタオル2本も染めてしまう。缶ビールを買い、小屋で注文していた弁当を食堂の2階で広げる。疲れで10分ほど寝たら頭がすっきりする。
 宿の部屋が空く時間まで雑談をする。去年行った下ノ廊下が落石で一部通行止めになったらしい。阿曽原小屋ノホームページを見たら、10月7日から地震による落石で通行止めになったようだ。また、毎日旅行で写真を撮るとき足を踏外し下に落ち、死んだ人がいるという。
 切明温泉には河原に露天風呂があり、スコップが置いてあって、地中から湧く温泉と川の水を混ぜ、自由に温度を調節できるようになっているらしい。
 今日の宿雄川閣には2時に着き、宿の説明を受けると露天風呂もあるとのこと。部屋に入ると合羽等の濡れものが気になり、どこか干せるところがないか宿の人に聞いたら、空き部屋にストーブを持ち込んで、乾燥室に提供してくれた。揺れたものを干した後、さっそくカメラ片手に宿の露天風呂に行ってみる。

 ところが露天風呂から河原を見てみるとほんとに川原で裸で湯らしきところにつかっている人がいたので、声をかけた。遠いので声は聞こえないが行く方向を腕を振って教えてくれた。
 さっそくまた服を着て、宿を出て橋を渡り、河原に降りてみる。湯気が立ち上っていて温泉があるのがわかった。スコップも置いてあった。大きな岩のところに脱いだ服を置き、二人ほどいたので、とりあえず近くの人のほうへ行ってみる。話を聞いたらどうやら一人でスコップを使って作ったところらしい。狭いがなんとか浸らせてもらう。

 新潟県からきて車の中で寝て好きなところで温泉につかっているようだ。川のそばなので少し川から水が流れ込み冷たいところもあった。
 もう少し広い所でつかりたくなったので、タオル片手に河原を歩き、適温のところを探すと、広くてちょうど浸かりやすいところがあったので、のびのびと足を広げる。

しばらくすると同じツアーの人が来たので、記念に写真を撮ってあげる。
雄川閣前で
 食事前にヘッドランプを確認したら、つかない。どうやらこの旅の途中で電池が切れたようだ。
  宿の食事は美味しかった。ただ自動販売機で買ったビールが冷えてなく残念だった。
 この日は夜熱く、浴衣の下にTシャツを着て寝たら汗をかいて、夜中に脱ぐ。
16日
 4時前に目が覚め、身支度を整え、朝食を食べる。乾燥室に置いたのものはほとんど乾いており助かった。お握りのご飯は前日炊いたとは思えないほど柔らかく食べやすい。

あわ、ひえ、きび等の穀物も入っていておいしい。朝早くても全部食べてしまった。雨は降っており、合羽を着るなどの身支度をする。ヘッドランプがつかないのでハンディランプを使うことにする。玄関でスパッツをつけようと思ったら、片方のチャックが上がらない。仕方なく片方だけつけてバスに乗り込む。
 バスで20分ほどかけて登山口に向かう。真っ暗なので道も分かりにくいのか途中でUターンしていた。
 狢平登山口に5時20分に着き、出発する。

道は歩きやすい。
 しかし、今日は約1300mも登るので早くも急になってくる。登り始めて1時間半後早くも鎖場が出てくる。

鉄梯子はさびて壊れていた。鎖場を過ぎると急こう配と平らな道が交互に出てくる。雨こそ途中でやむが、がすって景色は何も見えない。

途中左右とも切れて、道幅の極端に狭いところがあった。ツアーの鈴木さんが鎖を持っていてくれたので、通りやすかった。
やがて白嵓の頭に8:30に着くと、残り標高差あとは約100mだ。


天候も急速に回復し、正面に山頂らしき山が見えてくる。予定だとまだ40分ほどかかるようだが、どうやら山頂のようだった。

しばらくすると左後方に峯が見えてくる。帰って調べたら(山岳ソフト山スパート3より)どうも裏岩菅山のようだ。200名山の岩菅山の北にあり、岩菅山より約50mほど高い。       
                    
 
 少し下がって登り、分岐点に着くと、山頂まで20分と地図にあるが10分でついてしまうほど最後はあっけなかった。
 山頂は狭く総勢15名がすわるともう一杯だ。笹の背が高くあまり展望はよくない。

 昼食後10:30に出発する。下りの屋敷コースは鎖場もなくがれているところもなく、歩きやすい。ただ、屋敷山鞍部からの最後の下り道は紅葉こそ見事だったが、道が急で長かった。おまけに昨日の雨で落ち葉や土、木の根が滑る。私も注意していたが2~3回滑ってしまった。

 最後は工事のための広い道に出て、だらだらと30分ほど下る。
 2時に登山口に出て、駐車場にはすでにバスが待っていて乗り込む。昨日の宿に戻り、入浴する。ビールは今度は冷えていて風呂上がりにおいしかった。
 3時半に出発し、津南に出て、スーパーに寄り、国道353号線で塩沢石打ICから関越に入り、新宿駅には予定通り9時過ぎに着く。

 さて、えらい宿題が残ってしまった。行けなかった佐武流山の、この縦走ルートが気に入ったので、来年こそはぜひ天候を見て行きたいと思っている。もう2泊はできないし、する気はない。となると、苗場山に1泊した後、佐武流を縦走した後、下山口にタクシーを呼んで、津南駅まで出て、東京に帰るしかない。途中までバスはあるがタクシー会社がそこから街まで引き返すのを嫌がっていた。登山口からいちばん近い津南駅までタクシー会社に聞いたら1万円少しかかるとのこと。湯沢から和田小屋も7千円ほどかかった記憶がある。もう一人だれか誘うしかない。季節は雪が解けてからせいぜい9月までだ。何とかやってみたい。
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