8月9日(金)〜10日(日)谷川岳〜平標山
コース 
1日目 自宅6:30ー7:00渋谷駅7:13ー10:25水上駅10:33ー11:00谷川岳登山口11:05〜15:50肩の小屋
2日目 肩の小屋5:45〜9:00万太郎山9:15〜11:30エビス大黒ノ頭12:10〜13:15仙ノ倉山13:25〜14:10平標山14:20〜15:10平標山の家
3日目 平標山の家6:45〜7:35大源太山7:45〜9:50三国峠10:05〜10:20上越橋―10:40猿ヶ京温泉13:25ー14:00後閑駅14:20ー15:05高崎駅15:08ー17:04渋谷駅―18:00自宅

 今回は友人のT君と、2年前達成できなかった山の捲土重来だ。しかも谷川岳を初めて下から登ってみた。
 今年は関東地方は早々と梅雨明けしたものの、わずか10日で太平洋高気圧が弱まり、山はほとんど毎日雨が降っていた。7月13日〜15日を当初計画したが、上記の状態で延期していた。2回目予定した今回も内心ヒヤヒヤだったが何とか週間天気予報が出るころ持ち直してきたのでホッとしていた。

9日
 渋谷駅で待ちあわせ、赤羽駅で乗り換え、高崎へ向かう。高崎は3分接続で水上駅へ向かう。駅前のバス停から終点のロープウエイ口までバスで移動する。バスの乗客全員が同じコースだった。登山計画書を書いてポストにいれる。登山口の説明板がないので、係員に聞いて確認する。バス停からやや下ったが、登山口を示す看板もない。どうやらロ−プを張ってある駐車場の奥が登山口になっていた。
 真上にはロープウエイが走っていて、その下を上り始める。時折涼しい風が吹くが、日差しがきつく暑い。30分ほどで「田尻尾根入口」が左側に出てくる。林の中の急そうな道だ。(ここで写真を撮ってくれば良かったがそんな余裕はもうなかった)
 日差しはなくなる代わりに風がなく蒸し暑い。30分ほど登った所で、丁度昼飯ができる場所があったのでお昼にする。ロープウエイがすぐそばを通っている。荷物が少しでも軽くなることがうれしかった。昼食後また登り始めるが道はジグザグが多く、勾配はそんなにきつくない。
 やがて天神平の建物が同じぐらいの高さに見えてくる。しばらくして分岐点に出た時はヤレヤレと思った。ここからは登山者も多く、早くも下ってくる人も多い。しかも、ここからの道は(しばらくは)木道だ。アップダウンの道を熊切避難小屋に着く。
 避難小屋の中は蒸し暑いので外で休憩する。山頂までの道はほとんど日蔭はない。2年前のきつかった思い出が蘇り、やや弱気になるが、ここまで頑張ってきたのだからと思い直す。
        (中略)
 肩の小屋には午後3時50分に着く。

小屋で受付後、着替えさっぱりする。シャツを脱ぐのに汗がびっしりとつき、苦労する。ズボンはひっくり返して外で干す。t君がトマノ耳に行ったことがないらしいので行く。登ってきた時は晴れていたが早くもガスってきて展望は良くない。

 肩の小屋に戻って来た時はすっかりガスっていたのでズボンをしまう。部屋の小窓を開けて干していたタオルも、湿り始めていたので取りこみ、室内の梁に干す。

早速ビールから始め、持ってきた焼酎は軽く1杯にとどめる。夕食は美味しく、もちろんお代わりする。おかずがハンバーグなど結構豊かだ。7000円(1泊2食付き)は安い。しかも朝の水はサービスだ。縦走するので助かった。
 夕食後疲れでいつのまにか11時まで寝てしまった。枕が固く目覚めてからタオルを引いて寝る。星は見えないのでt君には残念だったようだ。いびきの話は…やめよう。

10日
 朝もしっかりガスっている。よく寝ているt君を4時半に起こす。トイレは水洗で助かる。5時に朝食となり、ほとんどの人が食べている。縦走しない人には早いと思われるが・・・。風が、起きた時は強かったがだんだんおさまってきた。
  5時45分に小屋を出発する。オジカ沢の避難小屋は狭くせいぜい2人しか寝られない。しかも斜面にあるので床(スノコ)は平らでない。

 大障子避難小屋はこの稜線の小屋では最も大きい。5〜6人は泊まれる。

ここから最初の登りが始まる。ただ万太郎山の登りはそんなにきつくなかった。

 万太郎山山頂に着く直前で、初めてすれ違うグループに出会った。聞いたら土樽から登ってきたとのこと。3時間かかったと言っていたが山のコース地図には登り4時間半とある。本当だったら、早い!

 万太郎山から毛渡乗越まで約350mを一気に下る。
越路避難小屋
下りきるころようやくガスがやや晴れ、その先の登りは見えるが、その先はガスっていてよく見えない。

実はこの登りが一番きつかった。毛渡乗越からエビス大黒ノ頭まで標高差300m、コースタイムは80分だが、きっちりかかった。計算すると1分間に約4m弱だ。何となく納得する。11:30になったので昼食とする。

 ところが、休んでいるとき同じ方向から上がって来た若者がいる。足取りも軽い。どこから登ってきたのか尋ねたら、。今日朝一番(7時)のロープウエイで谷川岳から来たという。ここまで5時間だ。早い!しかも今日中に平標登山口バス停まで降りるという。日帰りでこのコースを歩く予定らしい。無茶な!
 昼食後、一旦鞍部まで下って、仙ノ倉山を目指す。
エビス大黒避難小屋
最後のこの登りはあまりきつく感じなかった。
 仙ノ倉山はこのコースで一番高いが、山頂の雰囲気は最高峰の感じはしない。何せ平標山との高度差は100mもない。

 のんびりとした仙の倉山を後にして、のんびりと平標に向かう。木道のだらっとした下り、そして登り。
 平標の山頂も仙ノ倉よりもっとのんびりとしている。

 後は下りのみだ。下って行くと天気が良くなる。やがて赤い屋根の小屋が見えてくる。
 平標山の家には午後3時10分に着く。

受付もややのんびりとして、「こんにちわ」と言ったら、「泊まり?あ、名前を聞かなくちゃ分からない」。名前を述べ、カード式の宿帳を書く。ここも1泊2食で7000円だった。食事の時間を尋ねたら「○○時頃」と頃が入っていた。
 この小屋は水は蛇口から流れっぱなし。冷たくておいしい!しかしビールが肩の小屋より100円高い!
 時間があったので外でのんびりとする。
 夕食時、明日のコースでヒルが出るとの話を聞く。アルコールの勢いで日没を気にも止めず、また早く寝てしまう。
 夜は星がきれいだった。天の川も見えた。友人も喜んでくれてよかった。
11日
 4時半にはかなり明るくなったので起き上る。日の出が見えそうだ。山の肩からの日の出でしかも雲があったので、5時25分ごろになってしまった。

 朝食前、昨日のヒルの話を聞く。国道17号線の三国峠のトンネルで下るとヒルに合わずに下れるようだ。タクシー代がかかるが、ここから下ってしまうともう山は終わりになってしまうので、しょうがない。
いい天気だが平標は見えたかと思うとすぐ山頂には雲がかかるし、仙ノ倉山はほとんどかかりっぱなし。
 大源太山は遠く谷川岳が望めた。そして、大障子ノ頭、小障子ノ頭、万太郎山、エビス大黒ノ頭も見えた。

途中、早くもハギの花が咲いていたし、トンボがたくさん飛びまわっていた。

 三国山はパスし、急な下りの木道を神社のある三国峠に降りる。

 三国峠からタクシー会社に電話を入れる。峠から国道17号線の上越橋まで15分で下った。降りたらトンネル入口は涼しかった。
 日帰り温泉まんてん星の湯で汗を流し髭も剃りさっぱりする。
 バスで後閑駅まで行き、、高崎駅経由で渋谷駅に午後5時4分に着き、t君と分かれる。