8月30日(金)〜9月2日 羅臼岳・斜里岳・雌阿寒岳
30日(金) 自宅ー羽田空港―釧路空港―オシンコシンの滝ーフレペの滝―知床五湖ー岩尾別温泉ホテル「地の涯」
31日(土) 岩尾別温泉〜弥三吉水〜銀冷水〜羅臼平〜羅臼岳山頂〜羅臼平〜銀冷水〜弥三吉水〜岩尾別温泉ー清里温泉
 1日(日) 清里温泉―清岳荘〜下二股〜(旧道)〜上二股〜九合目(馬の背)〜斜里岳山頂〜九合目〜上二股〜(新道)〜下二股〜清        岳荘ー摩周湖ー雌阿寒温泉
 2日(月) 雌阿寒温泉・野中温泉別館〜(一合目〜九合目)〜雌阿寒岳山頂〜阿寒富士山頂〜オンネト―ー野中温泉別館ー阿寒湖―       美幌峠ー砂湯ー女満別空港―羽田空港―自宅

 今回は百名山の最後の三山の記録になります。7月上旬にツアーを申し込み、天気を気にした毎日でした。今年の北海道は雨が多い。何とか夏の終わりになれば高気圧が張り出してよくなると期待したのですが、やはり天気の様子はあまり変わりませんでした。
 8月30日(金)
  午前7時に羽田空港集合なので、自宅を5時前に出て、30分歩いて、向ケ丘遊園駅に向かう。朝から暑く、駅に着くまでしっかり汗をかいてしまう。羽田空港には6時半に着き、予約したツアー会社の人もまだきていなかった。旗を持った人(千葉さん)が来て、名前を告げ送られてきた旅行券を渡す。今年の北海道の天気はねーとつぶやきが聞こえ、早くも天気には期待できそうにないと感じた。ツアーは全部で9人とのこと。少なくてほっとする。搭乗口の現地の天候表示は気温14度、天候は曇りと雨のマークだ。
 飛行機は予定通りに空港を飛び立ち、一路釧路空港に向かう。窓から外を見ていたら途中から雲海の上になる。機内のアナウンスも現地は雨との情報。釧路空港に着陸態勢に入りましたのアナウンスがあっても一向に変わらず、雨の釧路空港に着く。
 参加者が名々の手荷物を受け取り、マイクロバスに乗り込む。今回はバスは4日間とも同じのようだ。この日はオシンコシンの滝・

フレペの滝・

知床五湖を見る。

知床五湖に向かう途中バスが通り過ぎようとした時、子熊が道のわきの草むらから姿を現し、小熊も一瞬びっくりして、少したたずんだ後草むらに戻ったが、再び今度はバス前方に出てきて道を横断して、反対側の草むらにまた逃げ込んでしまった。

添乗員さんも知床で初めて熊を見たと言っていた。知床五湖は高さ3mほどの木橋を作ってその上を歩かせている。しかも五湖のうち一つしか見られず、残り四湖を見るためには一人5000円の案内料を払わないと見られない!いくら世界遺産に指定されたといっても少しあこぎじゃないですか!
宿で早速露天風呂に入る。

 宿で明日のため携帯トイレを2個買う。

8月31日(土)
 朝3時半に起き、4時半に出発する。

ストックを持ってきたので標高差1440mでも楽だった。大沢出会いまでは全く問題なし。弥三吉水は水量が豊富で冷たく、美味しい。ここでテント張りの携帯トイレブース2張りあり、

さらに木造のブースも建築中だった。
 大沢は雪渓がまだ残っていた。

高山植物も豊富で急な道もあまり気にならない。大沢の上の方に来ると雲が上がり、ようやくオホーツク海が見えてきた。

 羅臼平からさらに天気が回復し、青空に映える山頂もきれいに見えた。

羅臼平には弥三吉の記念碑と、

熊にリュックの食べ物を狙われないように、フードロッカーがあった。山頂直下の岩場の登りもややきつかった。

 山頂は雲海が広がり、あいにく期待していた北方領土の国後島も見えなかった。

狭くて次々と団体が登ってきているので、あまりゆっくりできない。下山も比較的楽だった。
 下山後、清里温泉に向かう。
途中北海道の道路でも一番直線距離の長い道路を通る。約20kmあるとのこと。
まっすぐな道路・わずかな勾配でも高低差が大きく見える
この宿は洋風だった。ただ、残念なことに、夕食はおかずに塩味が強く、油ものが多く、ごはんも炒めていて、量も多く、あまりおいしくなかった。

9月1日(日)
 朝、宿から山頂が見えた。

出発は5時。登山口まで約30分バスで移動する。清岳荘の横から登山道に入る。

下二股まですでに14回ほどの渡渉がある。ここから渓流沿いの旧道を行く。昨晩の雨でも水量は大して増えてなく助かる。渓流という滝というかそのすぐそばの道を上る。涼しく、スリルがあり面白かった。

が帰りの道では怖いと感じた。上二股で新道と合流し、やや急な道から9合目に出る。昨日登ったt羅臼岳が頭だけ姿をあらわす。

山頂が見えるがまたすぐ霧に隠れる。山頂は残念ながら全く霧の中。

 帰りは上二股に出てから新道を下る。途中竜神の池による。

水が池の中から湧いており、手を入れると冷たかった。ブルーベリーの実が大きく、美味しいのがあった。新道は一旦熊見峠まで登るが

、そこからの下りがきつい。下二股からまた行きと同じ道を渡渉しながら戻る。下山後、摩周湖に向かってくれた。が、かすかに望みを描いたが、正に霧の摩周湖だった。
摩周湖第3展望台

9月2日(月)
 出発は5時。宿のそばの赤エゾ松の林から山道に入る。

後で聞いたが、ここはマツタケが取れるので時々業者がトラックで来て取って行くらしい。「なだらかな道」と深田久弥の百名山の本にあったが、800mはやはり登りがいがある。ハイマツもだんだん低くなり、やがて岩の道になる。眺望もよくなり、大雪・十勝・トムラウシらしき山も見える。
遠く左から十勝岳トムラウシ大雪山
また、サロマ湖・ノトリ湖らしき湖も見える。
 山頂近くなるとガスの噴き出す音がしきりに聞こえるようになる。山頂手前で百名山登頂記念ということで先頭を歩かせてもらった。
最後の百名山 
                                             雌阿寒岳山頂
山頂からは雲海の中に浮かぶ雄阿寒岳が見えた。

また下の方には火山湖である青沼とその先から噴き出す白い噴煙が上空まで上がっていた。

ただ下っているとき左足が石に引っ掛かり見事に転倒し1回転してしまう。危ない、下り道は用心だ。一旦下って阿寒富士に登り返す。

木や草もなくボタ山のような山だ。ジグザクの道でもざれていて登りにくい。下りは早く、あっと言う間に下る。下って行くと晴れ間が見え、青くきれいなオンネト―が見えてくる。

この道は下りやすい。駐車場に着く直前に木の根に蜂の巣があるので職員が脇道を作って誘導していた。駐車場からオンネト―の見える湖畔まで少し乗り、写真を撮る。

オンネト―とは「年老いた沼」という意味だそうだ。そんなに古い火山湖ではないと思われるが。
 バスですぐの昨日泊まった野中温泉別館まで戻り、温泉に入って汗を流し、阿寒湖畔まで行き昼食をとる。
 阿寒湖畔は小雨が降っており、寒く、シャッターを下ろした店が多く、さびしい感じがした。ブロック舗装はあちこちで凹凸ができていたり、段差ができていたり、補修する予算もないのだろうか。マリモを売ってはいたが、店員さんが「販売しているマリモはロシアから輸入ものです」との説明で納得。本物は天然記念物のはずだから、せっかく購入して家で育ててもあまり価値はないと思われるが・・・。後でエコミュージアムセンターの職員からマリモとは丸いものではなく、緑色の糸状の浮遊物が集まると丸いものになっていくものだと教えてくれた。大きくなると最後は分裂してしまい、また糸が集まって小さいものができていくらしい。確かに大きいものは裂け始めていた。
 さびしい阿寒湖畔を出てから摩周湖による予定だったが、雨が降る中「パス」になる。
 また、美幌峠によるがここも雨の中で、屈斜路湖は全く霧の中。屈斜路湖畔の砂湯というところによる。湖畔の砂を掘ると暖かい。指宿の砂風呂に似ている。9月になって寒い雨が降る湖畔にはみやげ物店内にも我々のほか観光客は見当たらないし、止まっている自家用車も極めて少ない。
 女満別空港には18時に着く。添乗員さんからここで解散とのことであらためて無事百名山が終わったお礼を言う。土産を買い、夕食を摂る。最後までビールがおいしかった。羽田空港には予定より10分ほど前に着き、足早に我が家に向かい、11時半にぶじ帰りつく。

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