2月14日(土)〜15日(日)天狗岳2646m(北八ヶ岳)

 副題 Kハイキンググループの人と一緒に弱いブリザード(?)とホワイトアウトを始めて経験する
コース
14日 自宅6:40ー11:58茅野駅12:10→14:10夏沢鉱泉小屋15:00→16:00オーレン小屋16:10→夏沢鉱泉小屋17:00

15日 夏沢鉱泉小屋6:40→7:50オーレン小屋8:05→9:10箕冠山9:25→10:05東天狗岳と本沢温泉分岐点(撤退地点)10:10→10:50箕冠山11:00→11:30オーレン小屋11:35→12:20夏沢鉱泉小屋15:20→17:10茅野駅(解散)ー自宅20:30

14日(土)
 今回初めて冬山に挑戦しました。山登りを始めて35年ほどになりますが、冬山の経験はなく、真白で見るものがないうえ、寒くしかも雪崩の危険もある山に魅力は感じていませんでした。しかし最近、K会員の皆様の活動を見ていると、もしかして私の山の経験も広げられるかもしれないという思いは薄々としてきました。Mさんに今回の山行を申込みしましたが、それは靴が違うことから始まりました。
 中央線の茅野駅で全員が集合し、迎えの車で途中まで行き、あとはキャタピラの雪上車で途中まで乗る。最後は小屋まで30分ほど歩く。夏沢温泉小屋で荷物を置き、早速冬靴と12本のアイゼンを装着する。
 オーレン小屋まで歩くが、やはり靴とアイゼンの重さで足に結構負担がかる。さらにアイゼンの爪が靴にひっかかり、2〜3回転んでしまった。慣れないせいか、オーレン小屋に着いた時は息も粗くなっていた。
 夕食はデザートも豪華で美味しく食べられた。寝具もマットレスあり、毛布は2枚あり、さらに湯たんぽサービス付き!
 
15日(日)
 翌日は5時すぎに起床する。6時40分に小屋の前に集合し出発。

 オーレン小屋までは前日よりゆっくりとしたペースだったので助かった。オーレン小屋で小休止、

 アイゼンの緩みを指摘され締めなおす。ここで夏沢峠と分岐するが峠方向の道には足跡はなかった。箕冠山まではまだ樹林帯だった。箕冠山でも小休止するが、ここからは稜線に出るため風が強くなると説明を受ける。
 案の定、少し下って林から抜けたあたりからだんだん風が強くなってきた。そして、風が強いと思ったら、もう真っ白で何も見えない!急な道は持ってきたピッケルをたよりに登る。平らな道も石がごろごろしていて、爪が足を不安定にさせるので実に歩きにくい。しかも、足をしっかり上げないと、爪が石に引っ掛かり、躓いてしまう。どこを歩いているのか見当がつかず、前の人の姿を見失しないようにするのが精いっぱいだ。
 登ったり下ったりするうちに、「本沢温泉」と「東天狗岳」の分岐点の標識がある所に着く。あとは登るだけで東天狗岳に着きそうだ。風は強く、ホワイトアウトで周りが見えない状態は変わりない。
 ここでしばらく道を確認しているようだった。


 行けるのかどうなのか。やがて三浦さんたちが戻ってきて、どうやら難しいので「撤退する」とのこと。「残念」と言うより「ホッとした」気持ちが強かった。早くこの状態から抜け出したい気持ちが強くなっていた。

 箕冠山に戻るまでも風は強く、ゴーグルをしていても雪が付着し、視界が遮られた。
 箕冠山の登りで、樹林帯に入ると、急に風が弱くなり、助かったという思いだった。山頂で休憩し、甘いパンでお腹を満たす。

 魔法瓶のお湯を飲もうとしたが氷つて蓋があかなかった。時間にしてわずか1時間20分程度だったが、ものすごく長く感じた。帰りの樹林帯の道がいかに楽だったか、ご想像ください。色々お世話になりました。
夏沢温泉小屋にて