7月14日(火)~18日(土)大雪山~トムラウシ縦走ツアー

コース
14日 自宅6:30ー8:00羽田空港9:30ー11:10新千歳空港11:30ー15:00旭岳温泉
15日 ロープウエイ旭岳温泉7:45―8:00姿見平8:30~10:30旭岳10:40~11:50間宮岳~12:05北海岳12:10~14:30白雲分岐~15:00白雲岳15:10~             15:30白雲分岐~16:10白雲岳避難小屋キャンプ場
16日 キャンプ場4:45~6:20高根ヶ原分岐~9:45忠別岳10:00~12:05五色岳12:10~13:40毛雲岳13::50~14:10ヒサゴ沼分岐~15:00ヒサゴ沼避難小屋          キャンプ場
17日 キャンプ場5:00~5:50岩礫地~6:05日本庭園~8:00ロックガーデン~9:00北沼分岐~10:00トムラウシ山10:25~12:55前トム平~14:00コマドリ沢~16:00カムイ天上~17:15短縮口登山口―18:00ホテル東大雪荘

今回M新聞社の北海道の尾根大雪山からトムラウシ山への縦走のツアーに参加した。6年前低体温症による8名の遭難者を出した有名なコースだ。
14日
 羽田に着くと、参加者は募集の18名を2名少ない16名で男6女10だった。ツアーコンダクターは3名現地でさらに1名加わるとのこと。マットがリュックの外側なのは私一人だ。空港からバスの中での説明でアイゼンはいらないとか昼食は休みの時食べるので湯を沸かしている時間はないとか、傘もさすタイミングがないからいらないとかテラモスも持っていく必要がないとか、さまざまな説明があった。
 旭岳温泉に着いた時は曇りだった。結構涼しい。夜雨が降った。

15日
 朝まで時々雨が降っていた。起きたときは曇りだった。結構寒かった。朝食後歩いてすぐのロープウエイに乗る。ロープウエイ入口の黒板には山頂の姿見駅は雨で気温9度とあった。ついてみると雨は降ってなく、霧状態だった。
現地の伊藤さんといっよに

 旭岳までは緩い登りだ。登るにつれ霧も濃くなる。山頂近くの金庫岩もはっきりと見えない。山頂では視界がゼロだった。旭岳山頂

 山頂に着いて、写真を撮り終わったら、風が強いので下で休もうとすぐ出発した。下ってすぐ雪渓に出る。滑りやすくやや難儀する。雪渓が途切れたところで1回目の休憩が入る。が、ものの5分で出発する。手袋が脱げにくいうえ、ようやくパンをかじった後、逆に指が入りにくくなり、往生する。雪の中で指が湿り、指がスムーズに入らないのだ。最後になってしまいやや慌てる。
 視界が悪く少し離れると列がもう見えなくなる。
 さらに雪渓は続いたが、雪渓が終わると平らな、砂利の道になり歩きやすくなる。間宮岳や北海岳は雲の中。
北海岳
少し下ってから平らな道になる。左側には氷河を思わせる厚い雪の層が見える。北海道らし風景だ。

 このあたりから風もやや収まり視界も開けてくる。
 やがて白雲岳の分岐点につき、リュックを置いて、空荷で山頂を目指す。急に楽になる。

 分岐点に戻り、下って行くとさらに視界が良くなり、遠くに小屋が見えてきてその右側には広いテント場らしき場所が見えてきた。今日の宿泊地白雲岳雛小屋のようだ。
               白雲岳避難小屋                白雲岳避難小屋
                                              同テント場

 テント場は広く、すでに2~3張のテントがあった。小屋は一段高いところにある。

 テント場に着くとすぐテントを立てる。ホテルで研修してきたのでスタッフに手伝ってもらうが、時間はかからなかった。
 テントの中にすぐリュックを入れる。マットを出して少し落ち着く。歩くのをやめたので、冷えてきたので、早速セーターやらヤッケを着込む。
  4:30を過ぎたので早速 スタッフが湯を沸かし始めた。アルファ米なので湯を入れてそのまま食べる。カレータイプや梅干しタイプやら用意されていた。
 食後は疲れで眠くなる。6時前だがシュラフに入ると、。うとうと始める。いつのまにか寝てしまったようだ。
 その後は寝たり起きたりを繰り返す。

16日
 風は夜中のうちに収まったようだ。早朝3時半前に起きたが、星明りなのか、結構明るい。ランプがなくても小屋脇のトイレまで行ける。5時出発なので起きだしてシュラフを片づけたり、朝食の用意を始める。明るくなると雲一つない、いい天気になっていた。今日の山は期待できる。
 食事が終わると荷物を整理してリュックに詰め、テントを撤収する。
 テント撤収後、早めに出発する。


 道はやや下り、高根ヶ原分岐を過ぎ、しばらくしてやや上るが、また下って忠別沼まで下り、


 その後忠別岳に向かって登る

山頂で愛嬌のあるリスに出会う。餌を口に咥えたまま我々のグループをものともせず、何回も行ったり来たりしていた。

また下って今度は五色岳に向かって登る。

五色岳から進行方向が西になり、木道が出始める。

 毛雲岳に登った後、

また南方向に下りヒサゴ沼避難小屋そばのテント場に下る。ヒサゴ沼まで200mほど下る。

 ヒサゴ沼のテント場は狭く、沼のすぐそばなので、やや湿り気がある。
 前日と同様テントを張り、リュックを入れる。晴れていて、日当たりがよく、テントの中が逆に暑い。

 時間があったので、明日の水のために、水場に行って、濾過器で水を濾そうとしたが、結構時間がかかる。仕方がないので、いったん水をテントまで運んで、テントの中で水をろ過させる。
 今日は湯を沸かしながら、アルコールを出して宴会が始まった。私もウイスキーを少しいただく。女性の方が積極的で結構にぎやかになったが、夕食時間もあり、早々と退散し、夕食にする。
 食事が終わるとアルコールの酔いもあり、いつのまにか寝てしまうが、女性の声が結構うるさかった。
 夜8時半に起きてトイレ行くと星がきれいにまたたいていていたが、夜中起きたらすっかりガスって何も見えなかった。

17日 
 3時半に、田原さんが起き始め、起きる。今日も良い天気のようだ。
 朝食はあまり食欲がなく、半分を残してしまった。
 テントを撤収して出発する。

今日はすぐ雪渓を斜めに横断しなければならない。下はすぐ池なので、滑っても池に落ちないようスタッフが2~3人づつわたるよう注意していた。
 雪渓を無事渡りきり、

稜線に出て、南に向きを変える。しばらくは日本庭園と言って、ハイ松と岩の和風の景色の中を歩く。木道もあり歩きやすい。

 日本庭園が終わると、ロックガーデンと言って岩だらけの道になる 。ごつごつとした大きな岩が多い。

 やがて登りにかかり、これを越すといよいよ北沼だ。
 北沼はきれいな池だ。

ここから先は6年前、かのアミューズトラベルで低体温症により、8名の犠牲者(遭難者)を出した場所だ。池の水があふれ、膝まで浸かったり、中には水流で転倒した人もいるとは、考えられないほど静かだ。当時は風も強く、悪天候で歩くのも難儀したようだ。合掌。
 登りは緩やかだが、大きな岩が多く、ストックは邪魔になる。

 トムラウシ山頂は賑やかで、多くの登山者がいた。

 雄大な眺めを堪能した後、下る。トムラウシ公園付近も大きな岩が多い。

 コマドリ沢は残雪があり、滑らないよう注意するが2回ほど滑ってしまう。

 新道の登りも疲れてきた体には堪えた。

 カムイ天上は難なく通過する。

 短縮登山口に着いた時は正直ホッとした。


荷物リスト及び反省

マット(リュックの外付け荷物なので重くかさばった)・シュラフ・手袋(濡れても着脱容易なのがいい)・ストック・スパッツ・雨具・アイゼン・食事昼3(時間があまりないので喉に通しやすい餡入りの菓子パンがいい)予備食・コッヘル(かなりかさばってしまった)・バーナー(昼食用としては使わない)・タオル・洗面道具・薬・会員カード・水筒2・地図・計画表・コップ・ライト・予備電池・カメラ・現金(予備金3万含む)・携帯・日焼け止め・傘・はし・ティッシュペーパー・ティーバッグ・砂糖・粉ポカリ・スプーン
着替え(下着5・シャツ4・山シャツ1ーいずれもテントの中では着替えなかった・替えズボン・セーター・ダウンジャケット・厚靴下3・薄靴下4・小屋ズボンーテントの中では着替える余裕もない)