88年9月16日〜20日 前穂・奥穂・北穂・大キレット・槍

コース  
 1日目  東京(車)〜上高地〜岳沢ヒュッテ
2日目  岳沢ヒュッテ〜前穂高岳〜奥穂高岳〜穂高岳山荘
3日目  穂高岳山荘〜北穂高岳〜大キレット〜槍ヶ岳山荘
4日目  槍ヶ岳山頂往復〜槍平小屋〜新穂高温泉ー栃尾温泉
5日目  栃尾温泉(バス)〜上高地(車)〜東京 

標高 上高地1500m 岳沢ヒュッテ 2180m 穂高岳山荘2983m  北穂高岳3106m  大キレット2748m 槍ヶ岳山荘3080m 槍ヶ岳3180m 新穂高温泉1100m

北穂山頂

奥穂山頂

前穂山頂

槍ヶ岳山頂

槍ヶ岳の前で

  今回は山好きな仲間と3人で2回目の重太郎新道を登る。76年の前回は後半、雨に遭い、散々な日もあったが、今回は5日間とも良い天気に恵まれ、北アルプスの南部の素晴らしい展望を楽しみながら、縦走することができた。
  1日目は車で東京を出発し、上高地に車を置いて(今では規制があってできなくなったが)一路重太郎新道を岳沢ヒュッテを目指す。
  2日目はきつい重太郎新道の登りから、前穂、奥穂と進み、穂高岳山荘に泊まる。奥穂山頂は寒く、昼食を取ったが、寒くて歯の根が震えたのを覚えている。
  3日目は穂高岳山荘から涸沢岳、ドームのアップダウンのある岩と石だけの道を通り、北穂から大キレットを下る。下りは急で、下りの道からは北穂の小屋はもう見えない。一番の底の所はスパッと左右に切れていて、足を少し広げてまたがないと先には進めない。怖いと思ったのはここの部分だけで、あとは大して危険なところはない。やがて鉄梯子の道になり、上り詰めるともう南岳に着く。正面には槍ヶ岳が大きく見える。なだらかな道を大喰岳を通って、槍ヶ岳山荘につく。
  4日目は槍ヶ岳を往復する。山頂からは360度の眺めが気持ちいい。もうあとは下るだけ、今日は久しぶりに温泉に泊まッて汗を流せるだろうか。おいしいビールも待っているに違いない。それにしても下りの途中の「涸沢出合」から見たドームや滝谷はすごい眺めだった。新穂高温泉からバスで栃尾温泉に出て、今日の宿に泊まる。
  5日目の朝食の時、一緒に泊まった中年の夫婦から、自分たちの子供が、山に来た時、集中豪雨にあい、ちょうど乗っていたタクシーが橋を渡っていた時に、橋もろとも流されて行方不明になってしまったと聞かされた。山は怖いと思った。
バスで上高地に出てから車で東京に帰る時、ソウルオリンッピックでの女子バレーボール決勝の放送を聞き、一喜一憂しながらも日本が金メダルを取ったことを覚えている。

大キレットの下り