1994年9月24日男体山
  男体山は遠かった
コース 自宅5:40ー7:00東武浅草駅7:10ー9:12東武日光駅9:21ー10:10二荒山神社〜13:10男体山山頂13:50〜15:30志津小屋〜16:40三本松バス停16:50ー18:10東武日光駅18:30ー20:44浅草駅ー22:20自宅
標高 二荒山神社1280m 男体山2486m 志津小屋1790m 三本松バス停1395m
 9月23日(金・祝)
 いよいよ3連休が始まった。相変わらず天気は悪い。だが明日も明後日も出かける用事は取り立ててなくあと2日間、ずっと家にいると思うと気がめいってきそうだ・・ということを考えながら1日を過ごして、そうだやっぱり日光(の山といえば男体山)へ行こうと思い立つ。女房に話しかけても明日も天気は悪いんじゃないとつれない返事。新聞を見ても確かに降水確率は50−40−40と非情な数字。それでも朝雨が降ってなければいいやと思って、山の昼の食事(御飯とレトルトカレー)を購入し、コンビニで山の案内書をコピーし、ガスコンロ、コッヘル、カメラ、地図、水筒、合羽、前回の山行きで残ったチーズを詰めて、朝5時にタイマーをセットして10時過ぎに寝る。
9月24日(土)
 朝5時に起きるともう明るいが雲がどんより。5:40にバイクで我が家を出て、浅草に7:00に着く。7:10の快速があるが、駅員に聞くと次の20分の特急は快速より5分早く着くが、料金が倍の2560円だという。ばからしいのでさっさと快速に乗って東武日光駅へ向う。
 東武日光駅着9:12。駅前のバス停から9:21のバスに乗り、10:10二荒山神社に着く。バスは補助席まで満員だったが降りたのはたった2人だった。ここで入山料(安全祈願料)500円を払い、登山者登録を済ませて、写真を撮り、いざ出発。

 神社の階段が終わったら急な登り。バスを一緒に降りた人もペースが崩れない。あとで聞いたら勤務先で登山部を作った人だという。速いわけだ。
 3〜4合目は土砂崩れ防止工事用車両と兼用の道だ。男体山そのものが地図を見ればわかるが、あちこちで崩れている。この登山道も崩れているところをジグザグに道が作られている。そんな険しい道でも単管パイプの手すりがあったり、5・7・8合目には避難小屋が造られたりしている。この登山道を守ろう、利用してもらおうという気持ちが痛いほどわかる。



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5合目の避難小屋を過ぎて、崩れている道をジグザグに登る。中禅寺湖の眺めが良くなってきた。

8合目からはやや楽になるが、9合目付近は土砂崩れ防止用の藁が新しい。9合目から山頂はぐずれていて、足の踏ん張りが利かづ、登るたびに下にづれてしまうので、登りにくいことこの上ない。ようやく1時10分に山頂に着く。あいにく中禅寺湖も戦場ヶ原も日光白根山も見えない。

写真を撮ったり、散策している間にどんより曇り始め、13:30頃から雨が降り始め、傘をさしながらの昼食となる。





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近くに白と黒の縞模様の何か人懐っこい鳥がうろうろしている。ヤマガラス?

      ヤマガラス?
 気温も下がってきて、他のグループもいなくなってしまったし、下りも時間がかかるので、昼食もそこそこに13:50に出発する。同行者がいたら、早く東京に帰りたいと思って登ってきた道を下ったかもしれないが、一人の気楽さから予定通り戦場ヶ原をみたいので、志津小屋に向けて下る。
 下りは行きとは違いぬかるみが多く、注意して歩いたが、1回滑ってズボンとナップザックを汚してしまう。志津小屋には15時半に着く。新しい丸太づくりの避難小屋は土曜日とあって結構中に人がいた。ここで少し雨宿りした後、三本松バス停へ向かう。
 ここからは平らな道。すぐ車道に出て30分くらいで舗装道になる。途中二荒山神社所有地と書いてある看板を見つける。帰ってパソコンで検索したら二荒山神社の所有地は34キロ平方メートルあり、その中には男体山を含め8つの山があるという。
 またしばらくしたら砂利道になり、歩くのがいい加減うんざりした所で、光徳牧場への分岐点に出る。しばらくすると三本の標識があるが道に鎖がしてある。まっすぐ行ったら道が急に狭くなり戻ってしまったが、狭くなった道で良かったようだやや回り道をしてしまった。林を抜けたところで、左手に男体山が見えた。三本松バス停に16:40に着く。バスの時刻表を見ると16:50にバスがある。目の前にある戦場ヶ原展望台に行き、

戻るとすぐにバスが来た。
 日光市内に入ると道は渋滞になる。東武日光駅に着いたと思ったら、快速が1〜2分前に出た後だった。土産を買ってから家に電話をすると、家内が今日行く場所を聞いてなかったので心配していたらしい。(まだ携帯電話を持っていなかった)帰って聞いたら東京では午前中から雨が降り出したらしい。しかもすでに暗くなっており、余計心配したみたいだ。(いつの世も男は女に心配をかけるものだ)
 土産とアルコール(ビールと酒)を買いこんで18:30発の快速浅草行き電車に乗り、車内では疲れのため、アルコールが程良く、体内を回って気持ちがいい。もって来たチーズがいいおつまみになった。ただ、靴の中や靴下、ズボン、シャツと皆雨にぬれたので途中から頭痛がしてきた。浅草には20:44に着き、宮前平駅には22時少し前に着く。駅前から合羽を着てバイクで家に戻る。おつかれさん。やはり男体山は遠かった。それにしても今日は1180mの高度差を約2時間45分で登ることができたのだ。おまけに家を出てから帰宅まで16時間30分も外出していた!

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