19977年10月10日〜11日常念岳・蝶が岳
10日 自宅ー新宿駅ー豊科駅ーヒエ平〜常念乗越〜常念小屋
11日 常念小屋〜常念岳〜蝶が岳〜徳沢〜上高地ー新島々―松本駅―(夜行)
12日 新宿駅―自宅
標高 ヒエ平2300m 常念小屋2466m 常念岳2857m 蝶が岳2677m 上高地2500m

 今回も志村君と100名山の常念岳へ行く。
10日
 朝7時の新宿駅発の特急あさま1号は満員。あさま号特急券はは4枚綴りだと安いらしいので、帰りの分も含め1セット買いこんでおく。発車20分前に新宿駅ホームに着いて乗ったが、通路やデッキまでいっぱい。自由席をあきらめ指定席の禁煙車両のデッキへ移動する。途中立川駅や八王子駅でも乗客が乗り込みさらに混んでくる。車窓から甲斐駒や八ヶ岳、蓼科山まで見えた。松本駅8:38に着き、反対側の大糸線に乗り込む。大糸線は昨年の台風の影響で未だ糸魚川から南小谷間は不通だ。
 豊科駅で降りたところ、タクシーを捕まえようと思ったところ、予約のタクシーがほとんどだった。たまたま捕まえたタクシーは予約した客が現れなかったため、すぐ乗ることができた。一人の人と3人でヒエ平まで行く。着く手前からマイカーが狭い道にたくさん停めてある。ヒエ平10時40分着。荷づくろいと登山計画書を提出して、11時に出発。

最初のうちは勾配も緩く楽であったが、少しづつきつくなり、沢沿いに進む。最後の水場からはジグザク状に登る。残り1kmからが200〜300mおきにイス(休憩用の木椅子)が置いてあり、助かる。
 15:50に乗越しに出たら、槍、大キレット、北穂の稜線が眼に飛び込んでくる。やったーと思ったのもつかの間、カメラが電池チェック状態のままになっていたため、電池がなくなっていた。(今回は志村君のコンパクトカメラに頼ることにする。助かった)

 常念小屋に到着した時はすで人でいっぱいだった。受付も15人ほど順番を待っている状態だった。どうやら1帖に2人寝るようだ。部屋は3階だ。窓もなく、天井も梁がすぐそばだ。食事は5回45分おきに分けているとのこと。我々は4回目で何と8時だ。寒いので、ビールも飲む気がしないので、私は日本酒で志村君はワインをもう1杯飲むと、さすがにいい気持になり、眠たくなる。食時前に1時間ほど寝る。8時の食事でも飯前にビールを軽く飲む。食後歯ブラシが行方不明になったが、暗くてよく探せないのでそのまま寝てしまう。星はきれいだった。

                               −1−
11日
 天気予報は当たった。夜から風が強いなと思っていたら、朝から雪だった。朝食も大混雑で、6時に並んだが、7時少し前にようやく食べられる始末。食事を終え、セーターや雨合羽を出していたら、出発が8時になってしまった。
 雪の降る中を出発する。


 常念の登りは雪があり、滑りやすくなっている上、山頂に近付くにつれ凍って個所もあり、登りにくい。
常念小屋と大天井岳
 ようやく9:20に山頂に着く。

                                
 山頂も狭く、記念写真を撮って、すぐ稜線を降りる。
 下り道は南側となり、大して積っておらず、溶けている所もあって下りやすい。風は相変わらず強い。槍や穂高にはガスがかかり見えない。鞍部を過ぎ、途中から樹林帯に入ると、風の影響を受けず、歩きやすい。
 蝶が岳への鞍部を12時少し前に通過し、

                             −2−


 最後の登りもきつかったが、12:50に蝶が岳山頂に着く。

 この頃より、風が一段と強くなり、蝶が岳ヒュッテへの稜線では、所々でしゃがみこんでしまう程だ。
 ヒュッテには13:40に着く。この頃にはアラレが強風に乗って飛んでくるので、顔に当たって痛い。ヒュッテについてホッとする思いで昼食の準備に取り掛かる。顔の表面は冷え切っていた。
 食事を済ませ、14:30にまた風の中に飛び出し、2677mの山頂で写真を摂った後、逃げるようにして長堀尾根の樹林帯へもぐりこむ。
 長堀山2560mを過ぎてからは、本格的な下りになり、徳沢に着く前の1時間は一気に下って行った。
 暗くなりかけた17:15にようやく徳沢園に着く。テントがたくさん張ってあった。宿の徳澤園で予約していない旨言ったところ満員で断られる。あわてて公衆電話を借りて宿を探したが、連休の谷間でどこも満員だった。
 あきらめて上高地まで歩くことにする。上高地まで6.4km急げば18:30には着くし、そこからはタクシーで松本駅まで出れば、最終の20時発のあさま号に間に合うかもしれないし、もし間に合わなかったら近くの民宿に泊まればいいやと思った。
 上高地に向かって途中でいる途中で辺りはすっかり暗くなり、志村君のライトを頼りに歩く。この道もいつもは明るい時しか歩かないので、かなりアップダウンがあり、朝から歩きっぱなしの疲れている体には少し堪える。明神館を過ぎ、上高地の明かりが見えてくる。途中こんな時間だというのに、何人もの人が上高地の方から上がってくる。
 河童橋の手前に人の列が見えてきた。いやな予感がしたので、列の人に思い切って尋ねてみたら、案の定バスを待っている列とのこと。取り合えず、志村君に並んでもらってタクシー乗り場の方に行ってみることにする。しかし、延々とバス乗り場まで並んでいる人を見ると、これじゃタクシーどころではないと感じてくる。案の定タクシー乗り場も長蛇の列だったので、志村君の並んでいる場所まで引き返す。戻ってみても、あまり進んでいない。雨も降ってきたし、寒くなってきたので、着込んだり、傘を出したりしたが、寒さは身体にこたえる。
 バス会社の人が沢渡行きの方はとのことなので尋ねると、新島々行きのバスは別のところから整理券を発行しているとのこと。1時間も並んで損したが、、とりあえず急いでバス停に戻り券を買おうと並ぶと、バスの最終は17:55であり(もうとっくに過ぎている)、この時間以降はタクシー乗り場を案内しているとのこと。間違って沢渡行きの方に並んでしまったjことを話すと、券を発行してくれ、20時20分発のバスにようやく乗り込む。この間、新島々近くの宿に電話しても満員とのこと。
 新島々に21:30に着いたが、次の松本行きは22時10分の最終までない。104で松本のカプセルホテルの電話番号を聞こうと思ったら名前が分からないと調べられませんとつれない返事。寒い中松本行き最終電車を待つ。
 松本駅には22:45に着く。新宿行きの夜行の急行はあるようだった。駅員にあさま号の特急券は急行に使えないか確認したところ、使えるとのことだったので、松本には泊まらず夜行で帰ることにする。
 駅近くのラーメン屋でビールと餃子とラーメンで夕食を摂り、トイレで着替えをする。
 松本駅ではかなりの人が夜行電車を待っていた。また、団体客があり、指定席で帰るのかと思ったら、バスの渋滞で松本発の特急に間に合わず、しかたなく夜行で帰るらしい。
 運良く座れることができ、寝て帰ることができた。
 12日 新宿駅着5:27、お疲れ様でした。            −3−