6月1日杓子山
コース 自宅6:30ー高尾駅7:48ー9:17下吉田駅9:30ー9:40大明見バス停〜10:20不動の湯10:30〜11:25太権現峠11:30〜12:00杓子山12:45〜13:25高座山13:35〜14:10鳥居地峠〜14:30忍野15:25ー15:40富士吉田駅16:03ー大月16:51ー17:25高尾17:35ー18:35登戸ー18:50自宅
標高 大明見バス停820m 杓子山1598m 高座山1304m 忍野830m 
                             初夏の杓子山に登る

 梅雨真近、今年は季節が早い。(春が暖かいせいか、花も早く、残雪がなくなるのも早い)この分じゃきっと、梅雨に入るのも早そうだ。ぐずぐずしていると、梅雨に入り、しばらく山に行けなくなっちゃうぞ!
 4月から5月にかけては旅行やら天気が悪かったりで、季節は早くも5月も終わりにかけている。ライバル(?)のN氏はマイペースであちこち行っている。前回行った滝子山やN氏といった北八が岳から早くも2か月が経過している。あの時は雪をかき分け登ったが山はもうすっかり夏の装いだ。
 5月31日(日)は野暮用を入れてしまい、29日の金曜日の天気予報で、日曜月曜は両日ともいい天気との予報が恨めしかった。こうなったら、久々に休暇を取り、月曜日に出かけよう!というわけで、日帰りの山を探していたら、富士急線沿いの山が眼に入った。富士急行線沿いの山は1990年ににI氏S氏と3人で三ツ峠に行ったことがあるだけだ。
 自宅を6時30分に出発。いつもの通りバイクで登戸駅へ向かう。駅は早くもラッシュアワーの様子。よそ見で見て、下りの南武線に乗って立川へ。立川で中央線に乗り変え、高尾へ。高尾発7:48の電車は富士急行線直通で、下吉田駅で9:17に降りる。
 駅でトイレを借り、水道はありますかと尋ねたら、不動の湯までの案内図をくれ、そこに美味しい水があると教えてくれた。地図に沿って市街を歩き、やがて駐在所のわきを抜けるとだんだん山が近くなってきた。
 不動ノ湯は急坂が曲がりくねったところにあり、宿泊客がいるせいか、風呂場から湯の流れる音がする。ここでおいしい水をポリタンクに詰め、小休止し、汗を拭く。さらに進む。ずーと道幅の広い林道が続くので山に来たという気分になれない。しかも、陽射しは強く、日影が少ない。蝉の声がやたらうるさい。荷揚げ用の滑車の下を通り、車止めのゲートを抜けたら、太権道(おおざす)峠はすぐそこだ。
 太権道峠からは内野や忍野の町はすぐ下に見えるが、富士山は頭1/3より下は雲の中。下吉田駅からはぼんやりとではあるが、全体が見えたのに、昼近くになるとこんなに雲が登ってきてしまう!
 あと260mほど時間にして25分とあるが、ここからが急坂だった。ようやく林道とも別れ、本格的な山道になる。木影の道だが何せ暑い!最後の踏ん張りをしていると上から声が聞えてきた。頂上はそれからすぐであった。
 杓子山の山頂では中年のおばさんたち4人組が先に来ていた。聞いたら、昨日富士山の五合目から降りて河口湖に泊まって、登ってきたとのこと。そして忍野に下るとのこと。忍野と言えば忍野八海がある。家族で9年前に来た時、その水の透明さに驚いた記憶がある。今日は内野まで行って、時間があったら、バスを途中で降り、忍野八海に行けたらなーと微かに思っていたが、ここからまっすぐ行けるのなら、そうしてもいいなと思った。もう一つの鹿留山は展望がないと書いてあった。登ってくる途中のセミがうるさいですねと言ったら、春ゼミがねーと返事。春ゼミっているの?
 富士山を見たらさっきより雲が出てきたので、昼食の準備をしながら写真を撮ってもらう。つつじも咲いているが、もう終わりに近い。それにしてもハエがうるさい。手で払いのけながら食事をする。
 食事が終わったら、もう鹿留山に行く気はなくなっていた。このまままっすぐ忍野八海に行こう。あの清々しい透明な水を見たら、この汗もすーと引くだろう。今登ってきた急坂を下り、太権道峠に出てから、高座山の方に尾根道を進む。木影はあるが風が通らず蒸し暑い。峠を越してから20分ほどで明るい頂上に出る。高座山らしい。頂上には山の名称をあらわすものはない。遥か南西横行は開けており、すぐ下の見える農道には乗用車が止まっている。標高は1000mくらいあるだろうがもうすっかり里の道だ。休憩していたらさっき山頂にいたおばさんたちが追い付いてきたので、頼まれて写真を撮った後はさっさ出発とする。下りはきつく、高い樹も生えていないので、この分じゃ崩壊も始まるのではないだろうか。
 土の段差が大きく、滑りそうな急坂や広い農道のようなけだるい道を進むと、途中から昔の道が現れたので、分岐点から右の道を進む。わずかだがホッとする。やがてまた先ほどの広い道に出てから、ほどなくして鳥居地峠へでると、その先はどっちへいっても舗装道だ。右に行くとさっき来た明見に出るので、左に進み忍野村に出る。
 村に出てから右に進み、近くで農作業をしていた人に忍野八海を尋ねる。親切に教えてもらったので迷わず目標の神社に着くと「忍野八海100m」の案内板が眼に入った。 
 八海で清々しい池の水を見て汗が引き、湧水をポリタンクに詰める。帰りはたまたま女子高校生とバス停で待っていたら、タクシーの運転手がバス代でいいと言って駅まで乗せてもらう。
富士吉田駅についてもまだ日は高く、中央線に乗ってからビールを買っておけばよかったと気がついた。
 標高 明見 760m 太権道峠 1330m 杓子山 1598m

 費用 ホリデー切符     ¥2040
     富士急行線乗車賃  ¥1920
     その他          ¥ 540
    計             ¥4800

太権道峠

忍野八海